P会社員(28歳男)の音楽をめぐる回顧録


この記事はPepabo CS Advent Calendar 2021の12/6の記事として書いています。

僕は音楽が好きなのですが、所属しているP社には音楽好きな方が多く、また自分にとって印象的な出来事がいくつか思い出されるため、それについて書いてみようと思い立ちました。

みなさん2021年を振り返っているところ1人だけ軽く人生を振り返ってしまって、またCSに全く関係もなく申し訳ないのですが、この記事を読んでペパボに変な角度で興味を持ってくれたり、音楽の話しましょうと声をかけてくれる誰かがいると幸いです。


P社と個人的な音楽体験をめぐる回顧録:学生生活〜入社編


P社に就職する前の大学生時代、僕は岡山県で大学生をやっていました。教育学の比較的高い社会性を持ち合わせていた学部の同級生にあまり友人は多くなく、所属していた軽音部の音楽好き達(みんな学部に友達いない)と部室やライブハウスを出入りする日々でした。

岡山は土着的にハードコアのシーン(津山K2やクレイジーママスタジオ:通称ママ1など)に一定の盛り上がりがあり、また大学近くにあった岡山Pepperlandも著名な場所ではあるものの、普通の生活をしていると会わないような市民音楽家たち(主にノイズを多用するタイプ)の溜まり場となっていました。

僕も自分のバンドを組んで曲を作っては、数名の観客を前に演奏を行い、ノルマを払ってコンビニで一杯やって帰るといった活動に従事していました。大学には最低限通いはしていたものの、生活はどんどん暗い方向へとシフトしていきました。

当時、僕はナンバーガールやbloodthirsty buthers といった、いわゆる日本語オルタナティブロックの系譜を引く音楽に傾倒していました。その中でも京都のピアノガールというバンドに出会い、衝撃を受けます。

文学的な歌詞、音楽的な旋律、そしてみずみずしいながらも爆音で収録されたギターの音色に魅了され、繰り返し音源を愛聴していました。
縁あって一緒にライブできたこともあったりしたのですが、とにかく音がデカくて最高にかっこよかったことを覚えています。

そんな風にライブハウスに出入りしてばかりの大学生活を送っていた僕は、就職活動のタイミングで当然挫折してしまいます。そして選んだ一手は、休学してカナダにワーキングホリデーをするというものでした。

一応教育学部の英語専攻だったこともあり、英語を教えるなら英語圏に住んだことがないといかんだろうというこじつけで判断を先延ばしにしたわけですね。

10ヶ月ほど滞在して、さてこれから日本に帰ってどうしようかと考えあぐねたところ、現代はわざわざ海外に英語圏の人と話に来るのではなくて、インターネットを使ってどこでも誰とでも会う時代だ、きっとインターネットの世界が面白いに違いない、という適当な閃きを得ます。

そして「インターネット おもしろい」でググって発見したP社の新卒採用サイトを見て、この会社の人たちには何か近いものを感じる....働いてみたい....と、ぼんやりした志望動機を抱いたのでした。

新卒採用サイトで目にしたもの


しかし新卒採用サイトで驚くべきものを目にします。
そこには当時、過去の新卒パートナーの「アウトプットのエピソード」というものが掲載されていました。

目を疑ったのですが、先輩パートナー I飛さんのアウトプットのエピソードとして掲載されていた自主制作映画に、あの「ピアノガール」のボーカルが出演していたのです。

(内容が気になる方は「渚の鉄槌」とyoutubeで検索してください....あえてここには貼りません)

これには当時、自室で混乱を覚えつつも並々ならぬ縁だと感じずにはいられませんでした。このことが自分の選考の内容に影響した可能性は(極めて)低いと思いますが、僕側としてはこの会社だ! という決心をするには充分なインパクトがありました。

そして縁あって奇跡的に入社ができた僕は、先輩パートナーI飛さんの同僚となる世界線に辿り着くかと思いきや、そうはならず福岡オフィスへ配属となります。

P社と個人的な音楽体験をめぐる回顧録:福岡生活編


未開の地、福岡での生活が始まったのは入社後の研修を受けたタイミングでした。研修では色々なパートナーの方から会社や仕事のことについて講義を行っていただけるのですが、研修を受けていたある日、当日の講師を務めていた方(M下さん)が、リラックスのために音楽を流そうと研修のBGMをスピーカーで流してくれました。

その時スピーカーから流れてきたのは、当時僕が愛聴していたReal EstateのDarlingでした。(研修中なのに印象的なイントロが不意に流れた瞬間に思わず「エッ」と大きな声を出してしまったことを覚えています....。)

自分が普段聞いているインディーロックバンドの新譜を会社の上司がチェックしているなんて....と、またしても嬉しい奇襲を受けてしまいます。
その研修用のプレイリストを見せてもらうと他にも、Wild nothingやコートニーバーネットなど、当時の僕としてはかなり「わかりが深い」選曲の面々が並んでいました。

その後、同上司のM下さんからは(まさかの)David Bowieのコピーバンドをしないかという勧誘を受け、会社の楽器経験者の方々とバンドを組み清川Uteroというライブハウスのイベントへ出演するという稀有な体験もさせていただきました。
同じ日に出演していた九大生のZazen boysのコピーバンドが激ウマだったり、謎のおじさん達によるTeenage Fanclubのコピーバンドが激アツだったりと、印象深いイベントでした。

個人的にはそれ以降Utero界隈の人脈が広がり、プライベートの充実につながるきっかけになったので大変ありがたかったです。

P社と個人的な音楽体験をめぐる回顧録:その後

その後もペパボで働いていると、色々な音楽好きの人たちと出会うことができました。それもただの音楽好きではなくて、音楽好きの中でも少数の部類に入ってくる方々が多いと感じています。

そういった方々と話す度に、新卒サイトを目にした時の自分が想像していた以上に、(少なくとも自分にとって)おもしろい人たちが所属している会社なんだと感じました。

別の事業部で働くT橋さん(通称Yングさん)とは、岡山のバンドマンならみんな大好きなバンド「ロンリー」の話で盛り上がりました。ハングオーバーの原因はテキーラ(!)

また、以前から音楽好きだと小耳に挟んでいたF永さんとは、話してみるとThe Band が好きで、ドラムボーカルのリヴォンヘルムに会いにニューヨークまで行って著書にサインしてもらったという、当時The BandのLast Waltzにハマっていた自分にはやばすぎるエピソードを聞いたり..... 。

あとは、音楽を仕事にしていた方がいたり、関係者サイドの方もたびたびいます。今後もそういった面白い方が入社されてくるんだろうなと、いつも入社された方の紹介ページを楽しみにしています。

ロンリーは最高

The Bandも最高

おわりに

思い出してポロポロと書くだけでも、音楽にまつわるペパボとのエピソードは尽きません。そういえば先日も折坂悠太のライブを福岡国際会議場に見に行ったら、東京オフィスで働いているはずの同期パートナーがいました。どうして?(最高)

これらの音楽を通した様々な記憶は、僕自身がペパボという会社やパートナーの方への愛着を感じる大きな要素になっていると思うので、今後も思いがけない面白いエピソードに出会えることを楽しみにしています。

といういい話っぽい感じで締めたいと思います。読んでいただいてありがとうございました。


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