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臆病者の恋愛術

みなさんは「草食系男子」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
一昔前には結構使われていた言葉であると思う。

草食系男子とは
心が優しく、男らしさに縛られておらず、恋愛にガツガツせず、傷ついたり傷つけたりすることが苦手な男性の総称。

本来の意味では「もともとは消費や恋愛に積極的だった世代の生き方に対する意義申し立ての言葉」というマイナスなイメージであったが、多様性が叫ばれている現在、肯定的な意味合いで使われることが多いだろう。

かくいう私も草食系男子に分類されると思っていた。
が、ここで衝撃の事実が発覚する。

自分って草食系男子ではなく、ただの臆病者(意気地なし)なのでは?

告白した経験

自分は恋愛する上において、友達からでも全然問題ないと思っているし、なんなら彼女も普通に欲しい。だけど中々行動ができずに、ここまで来てしまった。

草食系男子を卒業していたはずなのに、積極的に行って嫌われたくないからという理由で、自分を肯定的にとらえていたような気がする。

私は大学の在学中に好意を寄せていた人に告白をして、お付き合いをさせていただいた経験がある。告白をしたのは2回目のデートだったが、実は1回目のデートで誘うのはもうやめようと思っていた。相手が自分の事をどう思っているのか分からなかったし、振られるのが怖かったから。

しかし、他の女友達が「せっかくだから絶対行った方がいい」と背中を押してくれたおかげでデートに誘った。そして帰り際も告白しようとずっと考えていたが、タイミングがなくそのまま解散。

だったが、何を思ったのか「このままじゃ絶対3回目のデートはない!!」と脳天に衝撃が直撃し、その場で彼女に電話。もう一回会いたいと伝え、駅のホームで告白した。彼女は「私でいいの?」と照れながら、OKを出してくれた。

もうひと昔前のことだが、この場面は容易に思い出すことができる。帰りの電車は心臓がバクバクで、頭がくらくらしていた。貧血みたいだった。ずっと好きだった人に対面で告白することがこんなに大変なことだとは思わなかった。

自分は高校生の時は草食系男子であったと言える。恋愛という選択肢がそもそもなかった。それが理由か、女友達も沢山できた。
後々聞いて衝撃だったのが、中学生や高校生でみんな好きな人とは土日にデートをして、普通に告白をしていたことである。まじか?

付き合った、別れた等の話は聞いていて、自分にも好きな人はいたが、付き合って何をするのかよく分かっていなかった。(ジャンプ系の恋愛漫画等は読んでいたけれど、ほぼフィクションだと思っていた。)

草食系男子から脱するとき

草食系男子から脱するときは、デートをして、対面で、好きな人に告白をした時だと思う。これが成功しても失敗しても、その後恋愛には積極的になれると思う。

しかし、草食系男子から脱した後、積極的になれるかと言われればそうではない。気になった人をデートに誘うのも、告白するのもなかなか難しい。でももうその人は草食系男子ではなく、ただの臆病者なんだろう。

「じゃあお前も草食系男子とか臆病者とか俯瞰した態度で女の肩をもつんだ」と言われるかもしれないが、そうではない

男性にとってアプローチしにくい世の中

今の世の中は価値観が増え、多様性と言われる世の中になってきた。

女性が男性を頼ろうとする傾向は薄くなってきており、女性にとって男性に依存しなければ生きていけない時代から、パートナーという時代へ変わってきている。

つまり女性に迷惑をかけないが、いざという場合は頼れる、女性にとって都合のいい男性が求められているとも言えるだろう。その一方で女性が悩んだり困ったりしたときは、パーツからパートナーへ格上げされ支えてくれる存在として期待される。誰にでも優しいが、困ったときは私には特別優しい都合のいい男性が望まれているのかもしれない。ナンパからモテへの変化は、女性たちの変化にあわせて、男性たちの心性も男女関係における積極性から受動性へと変化しつつあることが考えられる。

草食男子を読み解く―若者の恋愛観 蜷川耕太

昔は単純に女性に経済力がなかったから生きるために男から離れられない女はたくさんいた。それに立場?妻そして母というポジション。これを得るためには男が絶対必要。でも今は女性の経済的自立のハードルは昔より下がってますし、結婚出産が当たり前でステータスな時代も終わってる

ひとりでしにたい 第110話 ツバサゴカイと蛾

好意を寄せること自体が悪という場合も十分あり得る。だから、臆病なことが悪いことだとは言わない。臆病な人は、相手の意思を十分に尊重している人であるとも言える。

臆病者の恋愛術

それでもやはり恋愛をして、ゆくゆくは結婚をしたい。そのためには臆病者なりに自分を改善していかなければいけないだろう。
もし以下の欠点があれば参考にして欲しい。

■自分に自信が持てないなら
自分について自分の頭で考える。
自分の臆病な部分を見つめなおし、向き合う。そして改善していく。
自己受容のやり方は以下のnoteを参考にどうぞ。

経験もないのに女性の事を見下しているのなら
バカなのに臆病な自分を直す。

バカなのに臆病な自分とは?
自分では謙虚だと思っているのに、じつはプライドが高い。
誰かがあなたの悪い点を指摘しようとすると、ものすごい速さで逃げ、自分の問題として受け止められない。

今映画化で話題になっている辻村深月さんの『傲慢と善良』は非常に参考になります。下のnoteのおまけでも、引用してる。

けれど、これがすっごく難しい。まず自覚できない。だからこそ、自分の鉄壁の守りを崩すには自分のプライドが通用しない世界にいって痛い目を見るしかない。

方法としてはあまり勧めたくないけれど、街コンやマッチングアプリが有効になってくるのかなぁと思います。自分がどれだけ女性から需要がなくて自分よりはるかに高スペックの人間がこの世にありふれているか認識しなければいけない。自傷行為なので、休みながら実施しましょう笑。

また、女友達に指摘してもらうはまじで無駄だと思う。逆にモテてる男友達に指摘してもらうことは有効だと思う。女性は自分たちの事を客観視してまいないから、よく女性を観察している男友達の意見の方が参考になる。

まとめ

こんな偉そうなことばっかり書いてますが、私も今年は悩み苦しんでいます。同期の元カノに振られ、自分に自信を無くしていました。(自分が現在進行形で属しているコミュニティで恋愛を成功させている人って尊敬です。自分は怖くてアプローチがキモくなってしまう…。)

でもマッチングアプリを始め、友達の話を聞いて、自分の事が少しづつわかってきたような気がします。

何事も経験しなければ自分の中に落とし込むことはできないのでしょう。だからこそ、臆病な自分を認め、一歩踏み出してみる勇気が大切だということに気がつきました。

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