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デザイナー3年目のインプット方法

こんにちは!ユウです🌼
今回は、最近聞かれることが多いインプットの方法と心がけを自分の備忘録も兼ねて公開します。
今、デザイナーを目指している方や同じようにデザインの仕事をしている方必見の内容となっております👀✨
もちろん、デザイナーではない方も参考にしていただける内容があるかと思うので、ぜひ見ていってください🙇‍♀️
ちなみに、今回はよく紹介されるPintarestや参考サイトでのインプットは省略します。

1.おちらしさんと雑誌の購読


グラフィック表現のインプットのためにおちらしさんと雑誌を購読しています。雑誌は、個人的な好みで、今はFUDGEとCLUELを購読中です。
グラフィックにはWebの機能面に縛られない幅広い表現があり、たくさんの表現を吸収するには手っ取り早い方法だと感じています。
また、雑誌は読者ターゲットを意識しながら、季節やトレンドに合わせたカラーや表現が取り入れられていることが多いので、すぐにでも取り入れたいインプット方法の一つです。
ほぼ毎月の出費になるので、まずは好みの情報が載っている雑誌を購読してみてもいいかと思います。
また、電子書籍ではなく、必ず紙のデザインを見るようにしています。
紙の方が繊細な表現に気付くことが出来たり、そのままの大きさで見ることができるからです。
おちらしさんに関しては、知らない方もいると思うのでリンクを掲載します。なんと、チラシの束が無料で定期的に送られてくるサービスです。

2.図書館を活用する


デザイン本をはじめ、専門書というのはなかなか結構なお値段するものが多いです。そして、情報の移り変わりが早い世界でもあるので、次から次に気になる本が出てきます。
私も、デザイン勉強したての頃は、気になる本を片っ端から購入していましたが、そうするとお財布も厳しくなりますし、本を置いておくスペースというのも限界があるので、これはなんとかしなければいけないと考えました。
そこで、図書館を利用することにしました。
図書館は、少し遠くても地域の中でできる限り大きなところに行くようにしています。
私は、兵庫県在住なので、大阪府立図書館をよく利用しています。大阪府立中央図書館は、公立図書館単館では日本一の蔵書数なので、周辺にお住まいの方は、ぜひ一度行ってみることを強くオススメします。(うらやましい🥺笑)
多くの図書館で、オンライン蔵書検索をすることが出来ますので、気になる本が近隣の図書館にあるか一度検索してみるのもオススメです。
また、図書館には複写サービスもあります。
年鑑など一部の本は、一万円を超えるものもあり、気になった時にいつでも見れるようにしたいと思っても、そう簡単には購入できないです。
気に入ったデザインがあれば、複写サービスを利用してスクラップブックにまとめておくのもいいでしょう。
もちろん、図書館で読んで気に入った本やずっと手元に置いておきたい本は、購入しています。

3.デッサンを習う


参考デザインやデザイン本を選ぶとき、良いデザインとあまり良くないデザインを見極める力は非常に重要です。この能力がないと、知らず知らずのうちにあまり質の高くないものを参考にしてしまう可能性があります。
結果として、いくらインプットしていても自分のデザインスキルの向上が遅れたり、間違った方向に進んでしまったりする恐れがあります。
こういった状況を防ぐため、審美眼を鍛えることが大事と考え、デッサンを習い始めました。
仕事や他の勉強と並行しているため、頻繁に通えているわけではありません。そのため、絵そのものが格段に上手くなったというわけではありませんが、デザインを作る上でも、見る上でも、多くの気づきが得られるようになりました。
例えば、以前は気づかなかった文字詰めの微妙な違和感や、各要素のスペース配分、大きさの違い、細かなあしらいなどに敏感になりました。アート作品を鑑賞する際も、使用されている色の多様さに気づけるようになりました。これらの気づきは、デザインの質を向上させる上で非常に重要だと思います。
また、以前は絵を描くことに苦手意識があり、手書きでラフを作成するのも嫌だったのですが、デッサンを習い始めてからは手書きで書くことに抵抗がなくなりました。これにより、画面上で操作しているときには思いつかなかったような自由な発想が生まれやすくなりました。
デッサンについてより詳しく知りたい方には、前田高志さんのnote記事をおすすめします。デッサンがデザインスキル向上にどのように役立つかを詳しく解説されています。

4.街を歩く


クライアントの店舗に行ってみる

弊社は、クライアントとのお打ち合わせのほとんどをオンラインで行います。さらに、デザイナーがそもそもお打ち合わせに参加しないこともあります。このような状況では、クライアントのビジネスや顧客層について、表面的な理解にとどまってしまう可能性があります。
私は、できれば、取引先であることは隠して、ただのお客様として接客を受けるようにしています。これにより、通常のお客様が体験するサービスをそのまま体験できます。
クライアントの店舗に実際に足を運ぶことで、お打ち合わせの情報だけでは気づけないことに気づくことができます。
例えば

  1. 店舗の雰囲気: 写真では感じ取れない店舗の雰囲気を肌で感じることができます。

  2. 接客の仕方: スタッフの対応や接客の流れを直接観察できます。

  3. 店員の雰囲気: 従業員の態度や雰囲気も、ブランドイメージに大きく影響します。

  4. 実際の顧客層: 来店しているお客様の年齢層、服装、行動パターンなどを観察できます。

  5. 業界システムの理解: その業界特有のサービス内容やシステムについて、実際に体験しながら学ぶことができます。

これらの観察から得られた洞察は、デザイン制作の際に非常に役立ちます。例えば、店舗の雰囲気に合わせたカラーパレットの選択や、実際の顧客層に響くビジュアル要素の採用など、より効果的なデザイン提案につながります。また、業界システムについての理解が深まることで、クライアントのニーズをより正確に把握し、より良いデザインを提供することができると考えています。

様々な気づき

その他にも、街を歩いていると驚くほど様々な気づきがあります。
また、疑問に思ったことは、恥ずかしがらずに聞いたり、他の人と議論してみることで更なる気づきが得られるかもしれません。


5.日常の中の心が動いた瞬間を記録する


気になるアプリ、プロダクト、サービスを見つけたら、私はできる限り実際に試すようにしています。使ってみることで、そのデザインの良さや改善点を直接体験できます。
使ってみて「便利!」「なんか好き」と感じたポイントや、逆に「不便!」と感じた点は、記録しています。
また、「不便!」だと感じた点については、「こうしたらいいのでは?」という仮説を立てるようにしています。実現可能性は考えず、自由に発想を広げるようにしています。「なんか好き」と感じたものに関しては、「なんで好きなのか?」も考えるようにしています。
この習慣が、問題解決能力とクリエイティブ思考の向上につながっていると実感しています。
普段何気なく使っているものも、意識的に観察するように心がけています。こういった日常の中での「考える癖」は、小さい頃からあったのですが、デザイナーとして仕事をするようになり、より一層意識して心がけています。
この習慣を続けることで、デザイナーとしての観察力と分析力が磨かれていくのを日々感じています。日常生活の中にある無数のデザインから学び、それを自分のデザインワークに活かすことで、より良いデザインを生み出せるようになるのではないかと考えています。

最近のお気に入りプロダクトwemo▼

6.Feedly・Notionの活用


デザイナーとして日々膨大な量の情報をインプットしていると、記録をしていても、必要な時にすぐに取り出せないことが多いです。特に、X(旧Twitter)、Instagram、Pinterest、note、様々なウェブサイトなど、情報源が多岐にわたるため、どこにどの情報があったか把握するのが難しくなってきました。
そこで私は、この問題を解決するためにFeedlyとNotionを活用しています。これらのツールを使うことで、情報を整理し、必要な時にすぐに取り出せるようになりました。

Feedlyの活用

特に有益な情報を発信しているサイトは、Feedlyに登録しています。
Feedlyで一元管理することで、複数のサイトを個別にチェックする手間が省けます。また、カテゴリー別に整理しているので、必要な情報をすぐに見つけられるようになりました。

Notionでのデータベース化

Feedlyで見つけた有益な情報や、その他のソースから得た情報は、Notionでデータベース化しています。
この方法を採用してから、情報の整理と活用が格段に効率的になりました。例えば、クライアントワークで特定のデザインテクニックが必要になった時も、すぐにNotionから関連情報を引き出せるようになりました。
また、これらのツールを使うことで、インプットした情報の傾向も見えてきました。自分がどんな分野に興味を持っているのか、どんな情報が不足しているのかが可視化され、より戦略的に情報収集ができるようになったと感じています。
FeedlyとNotionの組み合わせは、私のデザインワークを支える重要な基盤となっています。情報過多の時代だからこそ、こうした整理術が必要不可欠だと実感しています。

7.インプットしすぎない


これまで様々なインプット方法を紹介してきましたが、実は私自身、「インプットしすぎない」ことを最も心がけています。というのも、情報収集に夢中になるあまり、アウトプットが疎かになることがあるからです。
気づいたのは、どれだけ情報を集めても、それを実践して初めて自分のものになるということ。本やウェブサイトで得た知識も、実際にデザインに活かさなければ、ただの「頭の中の情報」で終わってしまいます。
例えると、サッカーの戦術や技術に関する本をたくさん読んだり、一流のプロの試合をたくさん見ても、実際にフィールドに出て練習しなければ、上手くなることはできません。どれだけパスの理論を学んでも、実際にボールを蹴ってみなければ、その難しさや喜びは分かりません。

インプットの目的を忘れない

今では、「アウトプットのためのインプット」という意識を常に持つようにしています。新しい情報を得るたびに、「これをどう活かせるか」考えるようになりました。
この意識の変化は、インプットの質も変えてくれました。以前は「とりあえず情報を集める」という姿勢でしたが、今は目的を持って必要な情報を選別しています。結果として、より効率的に、そして効果的に学べるようになったと感じています。

すぐにアウトプットする習慣

インプットしたものは、できる限りすぐにアウトプットするよう心がけています。特に本を読むときは、自分ごととして捉えることを意識して読んでいます。
例えば:

  • キャッチコピーの本を読みながら、自分の会社のサービスを売り出すコピーをいくつか作ってみる

  • その場で実践が難しいような内容の本も、本の内容だけを記録するのではなく、感じたこと、思いついたこと、アイデアやタスク(実践すること)も一緒に記録する。

こうすることで、学んだことが記憶に定着しやすくなり、さらにそれを発展させるアイデアも生まれやすくなります。

自戒を込めて

正直なところ、これは今でも自分への戒めでもあります。新しい情報に触れるのは楽しいですし、ついついインプットに時間を取られがちです。でも、そのたびに「これは本当に必要な情報か」「今すぐアウトプットできることはないか」と自問自答しています。
デザイナーとしての成長は、知識の量ではなく、それをどれだけ実践に結びつけられるかにかかっています。インプットとアウトプットのバランスを取ることは、常に意識し続けなければならない課題だと感じています。
私自身、これからもこの「インプットしすぎない」という原則を大切にしながら、デザイナーとしての腕を磨いていきたいと思います。

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