【青学でグループ展】原画を通じて内面を共有するということ
9月16日(月・祝)に青山学院大学同窓祭にて、母親アップデートコミュニティの皆とグループ展を開催しました。母親アップデートコミュニティは「母親をもっとおもしろく」をコンセプトに、教育、子育て、自分自身のキャリア・生き方・学びなど、100人100通りを体現した多彩な展示、書籍などの物販をしました。
展示内容:
・水彩画家yukkoの「愛おしいを、えがく」作品
・包括的性教育に関する書籍『げっけいのはなし いのちのはなし』(大石真那)
・不登校アップデート(村上好)
・内向型の特性を活かす書籍『I型(内向型)さんのための100のスキル』(なつみっくす)
・母親アップデートラジオ など
原画を見てもらえるというのは、内面を共有するということ
今回のグループ展は、私にとって「愛おしいを、えがく」というコンセプトで1年ぶりに原画を見てもらう機会となりました。
手前味噌ですが、私は自分の絵が好きです。うまいなと思うことはありませんが、絵を見ているとその時の愛おしい瞬間を思い出し、水彩の瑞々しい色合いに浸り、満たされる気持ちになります。絵を共有するということは、「何に心を動かされるのか」という内面を共有することでもあります。展示に来てくださった方と一緒に絵を見て、感想を話し合えるというのは他に変え難い経験です。
例えば、この「新一年生」の作品。初めて授業参観を見に行った時に、子ども達がお尻が上がるほど一生懸命手を挙げていました。この一生懸命な姿を忘れたくなくて、記憶を頼りに描きました。
いつか大きくなると手を挙げるのを恥ずかしくなったりもするのかもしれません。知ることが楽しい、それを共有することは楽しい、この子どもたちの姿勢を私も見習いたいです。展示を見てくださった方に「この絵、好き」と言っていただけた時は本当に嬉しかったです。
当日は高校の友人や大学の友人も来てくれたのがとってもとっても嬉しかったです。
母校に来て振り返る
教室に入るのは16年ぶりでした。青学に通っていた頃は、こんな風に水彩画を描く毎日を送るなんて想像もしていませんでした。青学に戻ることは、当時の自分を振り返る機会にもなりました。当時、「私は何をしたいのか」と悶々と考える日々でした。
しかし、今振り返ると、それぞれの経験が繋がっていることに気づきました。
約17年前の2007年頃、ワークライフバランスを考える大学生向けのイベント「ワークライフバランスからみる僕らの道」を、私は実行委員長としてゼロから企画・運営しました。自分が課題に思う「仕事と育児は両立できるのか」ということについて、一つでも行動してみようと思い企画しました。
当時、妊娠出産で7割の女性が離職するにも関わらず(M字カーブ問題)、まだ仕事や育児の両立について考える学生向けイベントはほとんど存在しませんでした。大人たちからも「学生が育児と仕事の両立を考えるのは早いよ、必要ないよ」と言われた覚えがあります。しかし、私は「将来を考える上で、両立を私たちも考えていく必要がある」と確信し、当時AERA副編集長の浜田敬子さんやワーク・ライフ・バランス社の小室淑恵さんに登壇いただき、学生やゲストの皆さんの貴重な話を聞くことができました。
規模は大きくなかったですが、私にとって初めて自ら企画し、がむしゃらになって実現したイベントでした。終わった後の達成感は今でも鮮明に覚えています。
そして、16年経った今でも、私は母親アップデートコミュニティという「母親という枠に縛られずに自分自身に挑戦する」コミュニティで展示会を開催しています。
自分は何をしたいのか、何を大切にしたいのかを模索し続けた日々が、今の私に繋がっているように感じます。
みんなで展示できるという心強さ
私にとって展示は、気軽に取り組めるものではありません。展示のためには当日の設営や対応に3人以上のスタッフさんが必要であり、素敵な場所で展示する場合にはお金がかかることもあります。また、一人で集客することもプレッシャーを感じますし、個展を開くたびに「皆さんに足を運んでもらう価値はあるのか」という不安が絶えません。
そのため、展示はとても大変であり、気軽に取り組めるものではありませんでした。ですが、今回は母親アップデートコミュニティのみんなで作るグループ展だったため、勇気を出すことができました。
今回のグループ展には、不登校支援をしている村上好さんと包括的性教育HIKIDASHIのあいーなさんと(当日は来れなかったけれど)大石真奈さん、そしてI型さんのための100のスキル著者のなつみっくすも一緒に展示してくれました。
一緒に展示する方々の想いを聞き、たくさんの刺激をいただきました。
今回このような機会をくださった&当日もきめ細かくケアしてくれた令子さんや、イベントの中心になって企画してくれたなつみっくす、全体を見てくださったしみZOOさん(本人は、私はキッズスペース担当とおっしゃっていたけど、タイムマネジメントや人材配置、リスク管理、備品管理など、完全に全体を統括してくれました)、口腔機能発達にも嬉しいキッズスペースを作ってくれた歯科衛生士のくじらんさん、企画から一緒に考え抜いてくださり当日は仙台からお子さん連れて駆けつけてくれた&諸々手配してくださったYokoさん、本人の大イベント直後にも関わらずきめ細かく告知&発信してくださったバーディさん、子どもたちが心から喜ぶ景品を用意してくれたえっちゃん、展示物を一緒に丁寧に設営してくださったサトゥーさん&好さん&くじらんさん(3にんがいなかったら展示できませんでした笑)、
スタイリッシュなデザインで、イベント全体の世界観を作ってくださったグラフィックデザイナーの友香梨さん、全体のサポートをしてくださったとみーさん、そして駆けつけてくださったHUCメンバーの皆さん。
運営の方々1人1人が「どうやったらイベントが良くなるか」を自律的に考え、行動していたのできめ細かなところまで行き届いたイベントになっていました。いつもフリーランスとして基本1人で行動しているので、皆さんがいるという心強さに驚き、そして終始感動をしていました。
一人では絶対にできなかった展示を、一緒に作ることができてとても嬉しかったです。お話しできて、刺激と癒しをいただきました。
運営の皆さん、そして来てくださった皆さん、本当にありがとうございました✨