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SHINING WOMAN

久しぶりに写真集を買いました。
殿村任香(とのむら ひでか)さんの「SHINING WOMAN」です。

命の芯こそ、美しい――。
女性のがんだけでなく、がん患者に対する概念を変えたい。
女性達が生きやすくなる世の中になって欲しい。
変わらぬ大切な日常として、外界に出れるよう。

という想いから昨年、SHINING WOMAN PROJECT #cancerbeauty を立ち上げた殿村さん。女性がんサバイバー(がん経験者)のポートレートを撮り、力強いメッセージとともに世に発信し続けています。
 公式Instagram▷ https://www.instagram.com/shining_woman_project/

実は、殿村さんご自身も昨年がんと診断され、手術を受けたといいます。
同じ病気を経験された方のために立ち上がり、アクションを起こす同世代の姿はとてもたくましくて、眩しいくらいです。

私はサバイバーとなった直後くらいから殿村さんの活動に共感し、度々プロジェクトの公式インスタを拝見していたのですが、この度、その活動が一冊の写真集としてまとめられると知り、発売前から予約していました。

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発売とともに届いた写真集は、思っていたより大きくて。ずっしりとした重みがあり、ありのままの姿でうつる女性サバイバーたちの命のポートレートが詰まっていました。
許可をいただいたので、少しだけ中身をご紹介します。

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写真集は全部で3つのパートで構成されているのですが、私は最後の「魂のポートレート」の章が特に大好きです。
それまで微笑んでいた女性が、その章では心の内面を殿村さんに曝け出しているような気がするからです。
そして、その表情に見覚えがあります。私も、夜遅く一人きりでお風呂に入ったときに、鏡の前に立つとこんな表情をするときがあるなぁと。。

その章で見せる真剣な彼女たちの表情は、絶望とは違う、何があっても生き抜いて行く覚悟のようなものを感じます。たくさんたくさん泣いた後の、誰にも奪えない覚悟が生まれた朝のような。

「SHINING WOMAN」に登場する比較的若い世代の女性サバイバーたち。
彼女たちに対する社会の理解は、まだまだ足りないと感じます。
仕事、結婚、出産、子育てなど、人生の重要なイベントをたくさん迎える彼女たちが、がんになって直面する苦悩は、高齢者サバイバーのそれとは全く異質なものだと感じます。
この本の「生のポートレート」からも、そんな叫びがはっきりと聞こえてきます。

ひとりの人間として、若い世代の女性サバイバーがもっと生きやすい社会に少しずつ変化して行くために、SHINING WOMAN PROJECTのような、カッコ良くて綺麗で高い志を感じられる活動が、もっともっと拡がって行けばいいなと願っています。

写真集や活動が気になった方はぜひ、プロジェクトの公式SNSをチェックしてみてください。出版を記念した展覧会も今月21日(土)まで開催されているとのことです。