南京虫的相対速度、時速4キロの旅
男の子の年齢は5,6歳だろう。
名前は知らない。
いつも背中にもっと小さな子を背負って歩いていた。背負っているのは彼の弟。とにかくいつも身なりが汚い。彼を知る人に生い立ちを聞いた。曰く、お母さんはどこかに消えた、お父さんはprison。だからあの子は知り合いに預けられているんだ。
この村で子どもの立ち位置は、出来の悪い大人。重いものは持てない、畑仕事も下手。ましてや親のいない子なんて河原の石ころ同然の扱いにすぎない。人権なんていったところで今日のご飯や寝床が確保できるはず