没後300年の英一蝶展レポート!今もなお輝く江戸のエンタメ感とその魅力とは?
こんにちは!今回は、サントリー美術館で開催中の「没後300年記念 英一蝶展 ー風流才子、浮き世を写すー」に行ってきたので、英一蝶の魅力と展示会の見どころをたっぷりお届けします。10月16日に大きな作品替えがあるので、必ずまた行こうと決意するほど、本当に最高の企画展でした。
英一蝶とは?
英一蝶(1652~1724)は、江戸時代に活躍した風俗画家です。はじめは狩野派で学びましたが、後に江戸の町人文化や庶民の生活をユーモラスに描く独自のスタイルを確立しました。彼の作品は、当時の人々からも愛され、弟子たちによって「英派」が形成されるほどの人気ぶり。彼の絵は、現代の浮世絵や漫画のルーツとも言われており、笑いや風刺を織り交ぜた庶民的な感覚が今でも新鮮です。
展覧会の見どころ
まずは、英一蝶の作品の分かりやすさに驚きました。彼の風俗画は現代人が見ても楽しめるエンタメ感満載で、思わず笑ってしまう場面が多く、ユーモア溢れるタッチがたまりません。また、仏画などの緻密な作品も展示されており、一蝶の多才な技術に感嘆しました。エンタメだけでなく、真剣な技術の深みを垣間見ることができるのも彼の魅力の一つです。
流刑時代の「島一蝶」と呼ばれる作品にも注目です。11年間にわたる流刑生活を送りながらも、江戸に戻って再び楽しむ姿には、英一蝶のメンタルの強さと江戸への愛が感じられます。彼は、困難な時代を経てもなお人々を笑顔にする力を持っていたのだと実感しました。
女性の描き方の魅力
特に印象的だったのは、余白が多くシンプルな風俗画です。このシンプルさが女性ウケするのではないかと思いましたし、実際、私も彼の描く女性の姿に引き込まれました。英一蝶が描く女性たちは、日常の中にありながらも美しく、強さと柔らかさを兼ね備えた存在として映っています。彼の作品が、現代でも多くの人に愛される理由がわかった気がしました。
展覧会の感想とおすすめポイント
今回の展示は、英一蝶の初期から晩年までを網羅した過去最大規模の回顧展。どの作品にも彼の個性が光り、江戸時代の文化が楽しめる構成となっていました。これから訪れる方には、ぜひユーモアや小さな風刺を感じ取りながら、彼の絵の中に隠されたメッセージを探してみてください。英一蝶の幅広い技術と奥深い人間性が、必ずや心に響くはずです!本当に最高の企画展でした!
サントリー美術館さん、ありがとうございます✨
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