図書館マンガ『夜明けの図書館』の感想 と、図書館スタッフさんへの感謝♬
今回は図書館で働く司書さんの日常を描いたマンガの紹介、と、日ごろお世話になっている図書館スタッフさんへの感謝を書きます。
『夜明けの図書館』は葵ひなこという新人司書が、人間としても社会人としても成長していくマンガで、2021年2月に発売された7巻で完結しています。
いわゆる職業マンガと呼ばれるジャンルで、私たちが普段利用している時には見えない図書館職員の努力や葛藤、喜びや悲しみを読むことができます。
笑いや涙を交えて初心者の成長を描く、職業モノの王道を踏まえつつ、正規の職員と非正規職員の微妙な位置関係とか、地域の災害の記録を残す話など、現代日本の問題も盛り込まれているので、多様な視点から読める魅力もあります。
また、毎回図書館の利用者や地域住民との交流が描かれていて、学校の図書室も登場するので、誰もが思い当たる内容があって、とても親しみやすい作風が特徴です。
差別や障害などを扱っても、サラッとした絵柄と温かい展開でカバーしていくので、重くなりすぎずに読めるのもこのマンガならではの良さでしょう。
公式サイトもあるので、詳しくはこちらをご覧ください。
このマンガと出会ったきっかけ
私は2020年から、足立区立舎人図書館さんと共同で〈本と、おしゃべりと、〉という読書イベントを開催しています。そんな中で、『夜明けの図書館』のアドバイザーをしている吉田倫子さんとお話しする機会があり、この作品に巡り合うことができました。
『夜明けの図書館』の作者は埜納(ののう)タオさんというマンガ家ですが、図書館の内情をリアルに描くために、実際に図書館の業務に関わっている吉田倫子さんがアドバイザーを務めたのだそうです。
私としては日々お世話になっている図書館の内情を見ることが楽しく、作品を知った時販売されていた6巻まで一気読みし、7巻も発売からすぐに購入しました♬(電子書籍購入だったので、紙の本の発売より少し遅れましたが💦)
図書館のスタッフさんから感じる、リアル『夜明けの図書館』
〈本と、おしゃべりと、〉は事前に決めたテーマに沿って本を持ち寄って、紹介しあうタイプの読書会です。
私は主催側として皆さんに楽しんでほしいという想いから、イロイロな企画を思いついて図書館のスタッフさんに提案します(図書館のスタッフさんもいろいろ提案してくれます♫)。そんな中で、年末には「図書館のデータベースを利用して貸出数が多い作品をランキングで紹介しよう」とか、「パワポで資料を見せたいのでプロジェクターを用意してください」とか、すでに出来上がった告知ポスターに「ちょっと内容を追加してください」とか、たびたび無理難題をお願いしており、そのたびにスタッフさんにはお手数をおかけしています💦
そのうえで、図書館のスタッフさんは、予約管理や当日の設営、テーマに関連する本を展示してくれたりと、本当に細かく仕事をしていただいています。図書館スタッフさんの活躍があってこそ、〈本と、おしゃべりと、〉が開催できているわけで、感謝の気持ちが絶えません💦💦
本当にいつもありがとうございます。
さらに、〈本と、おしゃべりと、〉の中で、図書館のスタッフさんも毎回作品を紹介してくれます。
先日の開催では、児童文学を紹介したスタッフさんがいて、「配架業務中に子供のころ読んだ作品がリメイクされて、シリーズが続いているのを知って、図書館で働いててよかったと感じた♬」という話をしてもらいました。
そんな話を身近で聴くと、本好きの人が成長して図書館で働くようになって、みんなに本の楽しさを伝えてくれる、まさにリアル『夜明けの図書館』!!と感動してしまいました♬
そんなこんなで、〈本と、おしゃべりと、〉は2021年度も継続開催することになりました! \(^▽^)/~
新年度からは奇数月開催で、とりあえず、5/15(土)、7/17(土)、9/18(土)まで日取りは決まっています。テーマは追ってお知らせしますが、良かったらご参加ください♬
最後にもう一度、『夜明けの図書館』は、本が好きな人、図書館が好きな人におすすめです。良かったら手に取ってみてください。