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小猴が考えるおすすめの听写方法🐵


听写って?なぜ听写をするの?

今日はわたしの好きな学習方法「听写」(tīngxiě)について、思ったことを書いてみようと思います。
あくまでわたしが考えている個人的な意見なので、ご参考までに。人によって合う合わないがあると思います。

听写とは、「音源を聞いて聴き取った内容を書き出す」というシンプルな学習方法です。
えっそれだけ?簡単やん!と思われるかもしれませんが、母語ならともかく、外国語の音源を全部聴き取って書く、というのは案外難しいです。
何となく音声を聞いているだけだと、聴き取れた単語だけで何となくわかった気になってしまいます。
ところがいざ听写してみると、自分の聴き取れていなかった音・言葉が明らかにわかります。
繰り返すうちに、自分の弱点(よく間違えるところ)も明確になっていきます。
なのでわたしは、听写って楽しいなあ!と思っています。

また、听写はいわゆる「即効性のある」学習方法ではありません。一日二日听写して、すぐにリスニング力が爆上がりするなんてはずがありません。
听写はあくまで自分のリスニング力の底上げをするための方法で、「じわじわ効いてくる」タイプの学習方法だと思っています。
なかなかリスニング力が伸びないな、なにか新しい学習方法はないかな、と探している方、听写って聞いたことあるけどやったことないな、という方は、ぜひ試してみていただきたいです。

以下に、レベル別のおすすめ听写方法を書いてみました。
自分がどのあたりのレベルなのかによって、取り組むテキスト・内容も変わって来るかと思うので、ぜひ参考にしてみてください。

おすすめ听写方法【入門編】

まずは1音節の音を聴き、拼音と声調を書いてみてはいかがでしょう。
péngとかyǒuとか。このとき、漢字のことは考えなくてOKです!

4つの声調(1・2・3・4声)を聴き分けられるか?、有気音と無気音(ta/da、pa/baとか)を聴き分けられるか?などを確認してみてください。
そして音声を聴きながら、真似して声に出してみましょう。
听写だけして終わり!はもったいないです。
せっかく頑張って聴き取った音、お手本を真似して自分で口に出してみていただきたいです。
この「真似して声に出す」がゆくゆくは文章になると、そのままシャドーイングになります!

李姉妹chさんの基礎シリーズの聞き流し動画に、1音節の文字を読み上げてくれているのがあったので、まずはこういうので拼音と声調を書き取ってみるとよいかもです。
この時点では、漢字のことはあんまり考えなくてOKです!

おすすめ听写方法【初級編】

2〜3音節の単語でチャレンジしてみてはいかがでしょう。
このとき、漠然と単語の羅列を聴いてもわからないので、ジャンルを絞ってある音源だとベストです(食べ物シリーズとか、動物シリーズとか)。
もしくは、すでに単語帳などで学んだ単語の音源をそのまま聴くのもいいと思います。
文脈の中で聴けば見当をつけることはできますが、単語単位だとなかなか難しいので、ある程度事前にわかっている狭い範囲でやったほうがいいと思います。

まずは拼音と声調で書き出してみましょう。
そのまま漢字を経由せず、その音が示すものを頭で思い浮かべられるのがベストです!(píng guǒ→🍎とか)最後に漢字を書いてみましょう。
もし音を聴いてすぐに単語が分からなくても、とりあえず聴き取れた拼音と声調を書いておきましょう。
※のちのち、この作業がとても大切になってきます!
答えを見る前に、自分で書いた拼音を頼りに辞書を引いてみてください。これだ!というのがあれば、音自体は聴き取れているのでgoodです!
もちろん真似して声に出して読んでみましょう。音読とても大事。

李姉妹chさんがライブ配信の听写動画をアーカイブに残してくださっています。こういうのもみんなで学習している感じがして、楽しいと思います。

おすすめ听写方法【初中級〜中級編】

文章でチャレンジしてみるのはいかがでしょう。
単語例文みたいな短めの文からスタートして、少しずつ長い文にしていくといいと思います。
このあたりからは、間違いなく聴き取れた言葉については、音を聴く→直接漢字で書いてもOKです。
掌握好了!👏もうその言葉はあなたのものです!

慣れてきたら、試験の听力部分の過去問(会話文とか)で听写してみましょう。
このとき、これから挑戦する級の問題ではなくて、まずは1個下のレベルでやるのがいいと思います。
聴き取れてる!が実感できるので、モチベーションが上がります。
聴き取れなさすぎると絶望して听写が嫌になってしまうので、ある程度聴き取れるけど聴き取れないのが少しある、くらいの文章で確実に耳を慣らしていくとよいと思います。

「答えを見る前に聴こえた拼音と声調を書いて辞書を引く」をここでも継続してみてください。
自分がよく聴き間違える音がだんだんわかるようになって来ると思います。(xiとshi、jiとzhiとか。わたしはいまだにめちゃめちゃ間違えます)
もちろん真似して音読&シャドーイングしましょう。

アスク出版さんの《合格奪取! 新HSK1~4級 単語トレーニングブック》や、アルクさんの《改訂版キクタン中国語【初級編】中検4級レベル》などは、なんと例文にも音声がついているので、听写に向いているのではと思います。

おすすめ听写方法【中級〜中上級編】

ある程度長い文章(HSK5級・中検2級のリスニング問題など)に挑戦してみてはいかがでしょう。
わたしはHSK5級を受験する際、公式過去問集でリスニングを解く→間違えた問題の音声をぜんぶ听写して書き出す、を繰り返していました。

東方書店さんの《HSK5級 読む聴く覚える1300》は音声がとても聴き取りやすくて、お話もおもしろいのでおすすめです。

慣れてきたら、ニュース音源にも挑戦してみるといいと思います。
NHK WORLDの中国語ニュースがおすすめです!
中国語でまったく知らない話題を聴き取るのは難易度高すぎなので、日本語で聞いた場合に理解できるニュース題材を選ぶほうがいいと思います。
わたしは先にニュース記事一覧を見てから、興味のある話題を選んで听写しています。

もちろん、听写したあとは音読&シャドーイングすべし!なのです。

おすすめ听写方法【中上級~上級編】

これ以降はわたしにも未知の世界です。
ひとまず、今はHSK6級のリスニング6割以上を目指して学習しているので、アスク出版さんの《合格奪取! 新HSK6級トレーニングブック〈リスニング問題編〉》を解いて、間違えた問題の音声を听写しています。
わたしにはまだまだ難しいです…!

また、受講しているオンライン講座の作业(宿題)で毎週1本听写をしています。老师がテーマを選んで読んでくださるので、故事成語から話題のニュース、健康に関する話題などジャンルは多岐に渡り、毎回必死で聴いて書き出して…を繰り返しています。
中国でのニュースなどは、検索エンジン百度で中国語で検索して関連記事を読むなどして情報を得る必要があり、中国語を読んで理解する力も鍛えられています。
もう2年もこのような听写を続けているので、中国語で検索・閲覧することに対して、苦手意識が減り、以前よりも気楽にできるようになってきました。

これ以上の高度な听写は、ぜひ中国語学習界隈にいらっしゃる听写の先達たちにお尋ねください。わたしもめちゃめちゃ知りたいです!

音声再生アプリを活用しよう

听写をするとき、音声をそのまま流して聴いて書き出すとなるとかなり難易度が高いです。
スピード調整・A-B間リピートなどができるアプリを活用すると、より快適に听写ができると思います。
Android勢のわたしが使っているのは、“Audipo”というアプリです。
任意の場所で音声を区切れるので、一文ずつ音声を聴くことができて便利です。

最後に(听写っておもろいなあ)

听写するときは、ぜひ背伸びしすぎずに題材を選んでいただけたらと思います。
自分のレベルに合わない難易度の音声で听写してしまうと、あまりの聴き取れなさに嫌気がさして、听写や中国語が嫌いになってしまうかもしれません。
とは言え、ぬるいお湯にいつまでもぬくぬくと浸かっているわけにはいかないので、徐々にレベルを上げていく・たまには難易度高めに取り組んで、自分の不甲斐なさを実感し向上心を刺激するのも大切かもしれません。

最初にも書いたように、すべてはあくまでわたしが考えている個人的な意見なので、ご参考までになさってください。人によって合う合わないがあると思います。
\人には人の乳酸菌!🐵/(合言葉)

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