コントロールできると思うだけで悩みは解消される
精神科医の樺沢紫苑氏は、同じ負荷のかかる状況の中でも、「コントロール感」の有無によって、心身に与えるストレスの影響は大きく違うことを指摘しています。
そういえば、前職の上司が、イベント前などにいつも電話で開口一番 "Is everything under control?" (すべて順調ですか) と言っていましたが、もし何か問題が起こっていても、自分のコントロール下にあると思えば、何とか解決できますよね。
どんなに厳しい状況に置かれていても、何とかなると思えて、自分がするべきことが分かっていれば、それを行動にうつしていくことができるので、「もうどうしたらいいか分からない」とパニックになることはありません。
例えば、同じ劣悪な労働環境の会社で働いていても、ストレスでうつ病になってしまう人がいる一方で、元気で働き続けることができる人がいます。
それは、自分では何もできないと思ってしまうか、あるいはその中で状況を俯瞰して、自分ができることを探したり、気持ちを切り替えたりできるかどうかの違いではないでしょうか。
樺沢氏は、コントロール感を取り戻す言葉として、「なんとかなるさ」「できる」「やることを、やれる範囲でやっていく」を、著書の「言語化の魔力」の中で挙げています。
それでも、自然災害や病気、老いなど、自分ではどうにもならないと思えることは色々とあるわけですが、その中でも老いはすべての人に必ず訪れる問題です。
昨日のヨーガのレッスンの時に、先生に「神経と呼吸と筋肉をコントロールすることができれば、自分の顔を変えることもできます」と言われ、改めてなるほどと気づきました。
特に女性は、ある程度の年齢になってくると、自分の顔にできた皺やしみなどを見て老いを嘆くわけですが、お化粧やエステの施術ではなく、自分自身で少しでもコントロールできたら嬉しいですよね。
私のヨーガの先生が考案された紐ヨーガでは、一定の速さで一定の動きを続けることで神経を落ち着かせ、呼吸と筋肉に意識を向けることで、まず身体を自分のコントロール下においていきます。
深い呼吸で血行が良くなれば顔色も良くなるし、神経が落ち着いたら表情も変わり、肩や首の筋肉が緩めば顔のたるみも解消されます。
このように、ただ「年だから仕方ない」と諦めてしまうのではなく、自分のできることを少しづつでもすることで、「コントロール感」を高めることができたら、ドーパミンも分泌され、気分が良くなります。
何かに悩んでいるとき、視点を変えて自分ができることを探したり、いい言葉を発して気分を変えたりして、自分はコントロールできると思えたら、悩んでいたことも忘れてしまうかも !(^^)!