ヨシユキ

ブラジル南部に10年以上住んでいます。日本とブラジルでの子育て、仕事、日々の生活、行事…

ヨシユキ

ブラジル南部に10年以上住んでいます。日本とブラジルでの子育て、仕事、日々の生活、行事などについて思ったことを書いていきます。

最近の記事

海外での習い事

ブラジルに住んで14年。子供達にはスポーツや音楽など習い事をさせましたが、自分も習い事をすることに。今はピアノとパーソナルトレーナーを付けた筋トレをしています。ここでは音楽教室について書きたいと思います。 ピアノを再開 昔、日本で10年以上ピアノを習っていましたが、辞めてから30年間一度も弾くことがありませんでした。辞めた理由は、先生が厳しく練習が苦痛でならなかったからです。「昭和のピアノの先生は厳しかった」と思ってる人は多いのではないでしょうか。 再開のきっかけはパン

    • 海外の学校に子供を通わせた感想

      私には子供が3人いますが、3人ともブラジルの私立校で小学校から高校まで勉強しました。ここではブラジルの私立校と日本の学校を比べた感想を述べたいと思います。 校則 ブラジルの学校には日本のような校則はありません。ジャージのようなユニフォームは一応ありますが、髪型も自由、お化粧もOKです。ブラジル人に「日本の学校ではマニキュアをしてはいけない」と言ったら驚かれました。 「マニキュアと勉強とどう関係あるのか」 と質問され、答えられませんでした。確かに、マニキュアを塗ったから

      • 日本人は冷たい?

        「日本人は冷たい」 まだ日本に住んでいた頃、20年ぐらい前に在日ペルー人から言われた言葉です。当時私はボランティアで在日外国人の生活支援を手伝っていました。日系ブラジル人や日系ペルー人の家族が多い地域で、主にその家族の方に市役所、学校、病院に付き添って、ごく簡単な通訳をしたりしていました。 そこで知り合ったペルー人女性が上記の言葉をポツリと言ったのです。正直、ちょっと嫌な気持ちになりました。ボランティアグループの方々は親切で、みんな一生懸命在日外国人の方々のことを考えて支

        • 日本とブラジルのジェンダー問題を考える

          ニュースでよく取り上げられるトピックの一つにジェンダー問題があります。スイスの非営利財団「世界経済フォーラム」が発表した2024年の統計を見ると、日本は146か国中118位、ブラジルは70位となっています。経済、教育、健康、政治の分野において男女間での平等さを測った指数だそうです。 https://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2024.pdf ここではジェンダー問題について、ブラジルで14年住んでみて思うことを書いてみようと思います。

        海外での習い事

          海外生活での人間関係

          日本を離れて10数年。海外生活で私が一番良いと思うところは「人間関係の気楽さ」です。日本のように他の人と違う見た目、行動などが違っても誰も気にしないので、本人も気にしなくてもいいのです。「自分は自分、他人は他人」皆割り切っています。ここではブラジルでの人間関係について書きますが、映画や他の方のブログを読んでいて、北米や東南アジアも似ている点があると思っています。 親戚関係 日本と一番違うと感じるのは、親戚関係です。ブラジルは何歳になっても誕生日パーティーをする人が多く、友

          海外生活での人間関係

          移住先で大切にしたい気持ち

          先進国と途上国? 「日本は先進国なのに、どうしてブラジルに住んでいるのですか」と日本人にもブラジル人にも聞かれたことがあります。この質問には「日本は先進国、ブラジルは途上国」という考えが前提にあると思います。恥ずかしながら、私も以前はそう思っていました。でもブラジルに住んでいるうちに考えが変わってきました。 日本はブラジルより進んでいるのか 途上国と言われる国に住みながら「日本ではこうじゃない。日本はもっと進んでる。」と言う日本人に会ったことがありませんか。実はかつて私

          移住先で大切にしたい気持ち

          海外移住をするということ

          海外生活14年を過ぎて ブラジルに移住して14年。今は子育ても一段落し、仕事もして、経済的にも余裕ができたので精神的にもいい状態にあります。でも14年間ずっとそうだった訳ではなく、辛い時期も長かったです。今振り返って思うことを書こうと思います。 辛かった時期 夫が会社を立ち上げ最初はそこそこ上手くいっていました。でも少しずつ傾き、しばらく経営が苦しい時期がありました。私はポルトガル語もあまりできず、子供がまだ小さかったこともあり、専業主婦だったので他に収入がなく、生活が

          海外移住をするということ

          ブラジルの教育事情

          ブラジルは高校までは私立が良い 日本では真面目に勉強すれば、公立の学校に通っても大学に行ける学力はつくと思います。 ブラジルではそうはいきません。公立でもいい学校はありますが、問題が多く中学生でも掛け算ができないという生徒が結構いるようです。設備投資があまりされず、トイレの便座さえない学校もあります。つまり税金が公立学校にうまく還元されていないのです。 大学は公立のほうが良い、と言われていますが、特定の政治思想が強すぎたり教師のストライキの多さなど問題が多いので、近年私

          ブラジルの教育事情

          ブラジルでの防犯対策

          安全にかかるコスト 私はブラジル南部に住んで10年以上になりますが、幸い今まで何も危ない目に遭ったことがありません。ただし、安全対策にお金を払っています。 コンドミニアムに住んでいるので24時間門番のような人がいます。外部からは自由に出入りできません。コンドミニアム内に防犯カメラもたくさんついています。 住人もコンドミニアムに入る時は指紋認証や顔認証システムで入らなければなりません。管理費として毎月けっこうな額を払っていますが、安全にかかる必要経費だと思っています。場所

          ブラジルでの防犯対策

          超親日的な国ブラジル

          日本国外で最大の日系社会 ブラジルには推定200-270万人の日系人がいるとされています。1908年に初めて移住を目的とした日本人781人がブラジルに到着し、今は6世ぐらいまでになっています。 出典:外務省ホームページ・在サンパウロ日本国総領事館ホームページ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/brazil/data.html https://www.sp.br.emb-japan.go.jp/itpr_ja/info_sp_jp.htm

          超親日的な国ブラジル

          子どもや母親に対する社会の優しさ

          日本とブラジルで子育てをして 私には19歳、17歳、14歳の3人の子供がいます。夫は日系ブラジル人で日本で知り合い、そして結婚しました。彼には故郷で自分の会社を作るという夢があったので、一番上の子が小学生になるタイミングでブラジルに引っ越すことにしました。小学生になってから他の国に引っ越すことは、子供に与える負担が大きすぎるので避けたかったのです。なので、日本では6年間、ブラジルでは14年間子育てをしました。 日本とブラジルでの子育ての比較は、子供が小学生になる前までの6

          子どもや母親に対する社会の優しさ

          ブラジル南部からこんにちは!

          はじめまして。日本から一番遠い国の一つ、ブラジルに住んでいるヨシユキです。海外での子育て、仕事、そして私から見えているブラジル社会について少しずつ記事を書いていこうと思います。 「私から見えているブラジル社会」と書いたのには訳があります。ブラジルは超格差社会、つまり階層社会です。「ブラジルでは一般的に・・・」とか「ブラジルでは普通・・・」と言った平均的な物の見方はなかなかできません。住んでいる場所や所属しているコミュニティによって、見える世界がまるで違ってきます。もちろん個

          ブラジル南部からこんにちは!