中外製薬(4519)企業価値分析レポート(Updated: 2022/4/14)
こんにちは。第14弾の企業価値分析レポートは、中外製薬を取り上げます。
直近期、2021年12月期も予想通り非常に堅調な決算で、5期連続で全ての利益指標が史上最高益となりました。
中堅というイメージが強かった中外製薬が、時価総額では武田を抜いて業界トップになった背景を端的に表しているのが以下のグラフです。
これらは、国内製薬大手5社の2020年度の売上(上)と営業利益(下)のグラフです。
武田薬品(A)、大塚HD(B)、アステラス製薬(C)、第一三共(D)と比較し、売上4位の中外製薬ですが、営業利益率では断トツのトップですね。直近(2021年度)の数字で見ると、さらに上昇して40%を超えている(42.2%)圧倒的な高利益の中外に対し、トップの武田で15.93%、大塚10.31%、アステラス10.89%、そして第一三共6.6%と、いずれも半分以下です。
高水準のサステイナブルな価値創造力が確立されている同社の成長ドライバーは非常に明確であり、ROICも高水準の右肩上がりを継続しています。
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