ジャパン・エレベーターサービスHD(6544)企業価値分析レポート(Updated: 2020/11/11)

 こんにちは。第11弾の企業価値分析レポートは、ジャパンエレベーターサービスホールディングスです。

 平成6(1994)年10月に設立された比較的新しい企業で、上場は2017年3月、エレベーターやエスカレーターのメンテナンスを専門に行う独立系業者です。

 この企業への投資については、ROICなどでそもそもの価値創造力の高さが当初から確認出来ていたため、上場年の2017年4月に私のファンドに組み入れました。が、その後一本調子で上昇した株価に対し、フリーキャッシュフローのボラティリティが高まっていること等に懸念もあり、1年半後、2018年11月に一旦売却し、その後フォローを継続した結果、改めて今年3月に2000円割れした所で再エントリーしました。

 株価の動きだけを見れば、2017年は1年半で2倍超に対し、2020年は8か月程度で約2.5倍になっている訳で、より後者の方が「一本調子」では?と思うかも知れませんが、サステイナブルな価値創造を明確に確認した現時点では、保有継続に何ら不安はないということです。

 10年20年、さらに永久保有を想定して「船に乗る」ことが、真のバリュー投資の基本ですが、例えば参入障壁やビジネスモデルに於いて継続した競争優位性に疑義が出たり、或いは、複利で価値を積み上げる上では(往々にして成長とのトレードオフで)ボラティリティが高過ぎると判断したり・・・という場合、(一時的も含めて)「船から降りる」ことも当然あります。

 ということで、先に過去6年分のROICを各種経営比率の算定表で確認しましょう。

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