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ハンバーグ隊
もう成人した娘と息子がまだ小さかった頃、
多分息子が3歳くらい、4つ違いの娘は7歳、
1年生になったばかりだったと思う。
私は子どもたちに、歌いながら、いただきます、ごちそうさま、歯磨き、などやらせていた。つまり、ノリでちょっと面倒なことを乗り切らせてたようだ。
当時、小さい頃から子ども用の包丁を持たせて、料理も育児の中に組み込んで、家族として自覚を持たせて育てよう、という風潮があって、私もちょっとそれに習ってみようとしていた。
そして、ある日休日出勤の主人は当てにできないので、とりあえず子どもたちと、いっしょに料理をすることにした。
それで作ったのが、ハンバーグだった。
へいせい、へいせい、ハンバーグ隊!
と、威勢良くキッチンを歩いている隊長は私。
バンダナとエプロンをした、ちびっこ隊員2人と、
たしか、3歳のちびっこ隊員は、
レタスをちぎって、
ミニトマトのヘタをとり、
1年生のしっかり隊員は、
キュウリをスライサーで薄く切り、
玉ねぎをみじん切りにする、ぐるぐるマシン
を回していた。
そして隊長の私はひたすら、
へいせい、へいせい、ハンバーグ隊!
と、歌い、
レタスちぎり、いーね!
上手、玉ねぎ、ぐるぐる!
と、場を盛り上げた。
そして、最後は、母も一緒に3人で、
手をよーくあらい、
ハンバーグの生地を作って、
こねこねして、ペタペタと
形を作った。
焼きは母。
隊員たちは、アニメでも見てたんかな。
そして、
でーきーまーしーた。
おいしかったです。
いつもごはんの時は、ニコニコのちびっこ隊員、マイペースなしっかり隊員も、
もぐもぐ、パクパクよく食べていました。
今は母よりずっと大きくなってしまった、娘や息子のかわいい時代の
楽しい思い出の一コマでした。
「子どもは3歳までに一生分の親孝行をする」ってことばを思い出しました。