
残念ながらきまりなので、、、
先日、図書館で。

先日、久しぶりに図書館に行って、ひんやりした館内で窓際のソファに座り、雑誌のパラパラめくりながらざっくり読んで、
さて、大好きな国内小説の書棚を探索していた時、
聞くとはなしに、聞こえてきました。
シニアの御婦人Aさんと貸し出しスタッフBさんのやりとりが。

「え、じゃ、弁償するってことですか?」
「一応、このような場合は皆さんの方で購入していただき、こちらに持ってきていただくことになっています。」
「私が借りたんじゃなくて、主人が借りたんですけどね。
買って返すと言っても、本屋さんはうちの近くにないし、どうすればいいか。」
「C駅の駅前ビルに本屋さん、ありますよ。」
と、スタッフDさんがいうと、
「私の家は違う路線のE駅なんです。C駅までは遠いんですよ。
年寄りにそこまで、行けと言うのですか」
と、御婦人Aさん。
どうも、弁償するというルールをいきなり知り、受け入れられない様子でした。
ちょっと感情的になってしまったAさんをなだめるように、スタッフBさんは
「今回は、ご主人が無くされたんですね」
すると、Aさんは
「そうなんです、暑い中何とかここまできたのに。弁償しなくちゃいけないんですねー。」
「そうなんです。残念ながら、区民のみなさんの貸し出し用図書なので。」
「うーん、じゃ、もう少し家で探してみます」
と。なりました。

Aさんは、自分が知らなかったルールが突然降りかかり、しかもそれを解決するには、ちょっと高いハードルを越さなくては、いけない。
そんな心情を思い遣ってのスタッフBさんの対応だったのでしょうか。
まずは失くした本は返さなくては、いけないという原則をご理解していただき、実際の行動の判断はAさんにゆだねる、臨機応変な対応だったと思います。
ただ、Aさんが納得したかどうかは、わかりませんが、最寄りではない図書館にわざわざ、ご主人の借りた本の紛失を届けでた方です。
私は家に帰って、もう一度探してやっぱり本がなかったら、息子さんとか娘さんとか、ご近所さんに相談できるといいかな、と思います。
多分、60代の私でもインターネットで本を買いますから、相談されたら、すぐに新しい本もしくは古本を手配してくれるのでは、ないでしょうか。
誠実な御婦人Aさんと、その方のお気持ちを汲んだ、一歩引いたようなスタッフBさんの対応でした。
日頃、区役所や銀行などの窓口で突然、予期せぬ手続きがあると、それだけでうんざりしてしまう、日頃の私。
ルールはルール。
みんなの暮らしを守るため、私も日頃の自分を反省させられました。

◎今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました😊