1年後の自分へ手紙を書きました
わたしは10年前から、時々自分へ手紙を書いてきた。そして今日も、1年後の自分に手紙を書いた。
なぜ始めたのか、正確には覚えていない。ただ友達に手紙を書くのが好きだったので、携帯が普及してからは手紙のだし先がなくなってしまい、仕方なく自分宛てに書くようになった気がする。はがきサイズのメモ帳を3枚くらい使って、下の画像のように折り込み、人の目につかない引き出しの奥に保存した。そしてふと思い出した時に手紙を読み、返事を重ねる。その繰り返しだった。
手紙の宛先が自分なら、誰にも言えない内容だって書ける。当時片思いをしていた相手の話や、友だちや将来の悩み、嫌いな人への愚痴など……。人に悩み相談をするのが苦手なわたしは、自分への手紙はいい発散場所だった。
さらに今思えば、未来の自分に書く手紙はちょっとした宗教みたいなものだった。手紙を読む頃の自分は、いまの悩みの結末を知っている。バレンタインデーの挑戦が上手くいったのか、クラス替えは満足できたのか、行きたい学校に合格したのか、将来の夢は決まったのか。。悩めるわたしは、すべてを知る未来の自分に「どうか上手くいきますように」と祈り、託すのだ。ある本では、絶対的な存在である宗教の神に救いを求め、神への祈りで悩みや葛藤が軽くなったと書いてあった。きっと私も、未来の自分という神様に願いを託し、気持ちを楽にしていたのかもしれない。
今日は、1年後の自分に手紙を書いた。転職先に入社して1年経つ頃、会社を退職したばかりの自分から手紙が届くようにした。手紙には、新卒でよかったところも悪かったところもすべてひっくるめ、「自分はすごい!頑張れ」といった内容になっている。退職直後の高揚感があるまま書いたので、1年後はちょっと引いてしまうかも(笑) それでもいい思い出になるはずだろう。
ちなみに今回の手紙では「タイムカプセル郵便」というサービスを利用した。最長10年後まで、指定した未来日に手紙を送ってくれる。自分宛てはもちろん、子供などに書いてもいい。利用料金は、封筒タイプならタイムカプセル郵便への切手代(84円)+事務局への郵送料(84円)+1年後の場合の利用料金(650円)=818円 ※重量や大きさにより変動。もし手紙を10年保存の場合でも利用料が2,000円なので、すごく高いわけではない。
そういえば、結婚式の2月29日に4年後の結婚記念日の自分へ手紙を書こうとしていたのに、すっかり忘れていた。次の結婚記念日が来たら、せっかくなので書いてみよう。