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「当事者意識」という言葉が嫌い

「当事者意識」という言葉がどうも好きになれない。

当事者意識を検索すると、「そのことがらに自分が直接関わっている人間だ、ということを意識(認識)していること」と出てきた。ビジネス本や仕事では「当事者意識を持って頑張ろう」とよく使われる。例え新入社員であっても、仕事やビジネスに関わる人間だと意識し、主体的に取り組むべきだと説教するときに使われる便利な言葉だ。

そんな立派な言葉「当事者意識」は、便利さゆえ薄っぺらく感じるときがある。なぜなら何も考えなくても、当事者意識といえばそれっぽく聞こえるから。「当事者意識を持つのが重要」と言えば出来るビジネスマン風に聞こえるけれど、ただ堅苦しくて意味が上滑りしている感じする。そして、堅苦しい言葉はどこか押しつけがましい。本当に多忙な現場メンバーなら、「現場を何も知らないくせに『当事者意識』なんて言いやがって」と思ってしまう気がする。

言葉は、相手の心にちゃんと伝わるのが何より大事だと思う。カッコいい言葉はそれっぽくきこえ、話す人の格をあげてくれるかもしれない。「当事者意識」と言えば、一気に賢くなった気がする。でも小難しい言葉は相手の熱意がこもりにくく、相手に伝わりにくくなってしまう。だからこそ、平易な言葉で言うのが一番効果的なんじゃないか。。当事者意識より「一緒に頑張りたい」とか、とにかく自分のことばで話すのが大事だと思う。

この先「当事者意識」と使いたくなったときはぐっとこらえて、自分の中の言葉に置き換えて話すようにしたい。

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