オフィス温暖化

どんなに寒くても、平日はセーターを着れない。

いま働く会社のビルは、1960年代に建てられて5年後に取り壊しが決まっている。いたるところに柱があって、たくさんある割にエレベーターが来るのが遅い。構造やデザインは古めかしく、すぐ近くにあるオシャレな丸の内との違いに日々愕然とする。

ただ見た目だけならまだいい。今のビルの最大の欠点はほかにある。それは「室温」だ。夏と冬の室温は最悪で、冬はあつくて夏は寒い。特に冬は、暖房をつけているからなのか、ぬるま湯のような空気が立ち込める。どうやら古いビルのため、空調の温度調節はビル全体で1つしかないらしい。どこかの階が温度をあげれば、ビル全体が暖められてしまう。だから私は会社にセーターを着ていけず、「暑さ対策」のために12月の今でも薄手の長袖で会社に行っている。

そして暑さに加勢するのが「空気の悪さ」だ。空気の循環が悪いのか、むわっとして息苦しい。窓はあるけれど今の席からは遠く、空気清浄機もすぐに切れてしまうのであまり意味がない。苦しさのあまりコンビニへいき、必要のない飲み物とお菓子を買いに行く。飲み物で首元を冷やしつつ、お菓子を食べ、どうにか定時まで働いているような状況だ。

とにかく暑くて、仕事の集中力が続かない。どうにかしてほしい。そう思っていた。でもちょっと考え方を変えてみれば、これだけ暑いのは1つの会社にそれだけ多くの人がいるからかもしれない。人々の熱気が、存在が、冬のぬくもりとなっている。この暖かさをありがたいと思いたい。。。。いや、やっぱり思えないけど(笑)明日も、季節外れの秋服を着て会社に出勤していこう。

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