重ね言葉にご用心
「重ね言葉」とは、同じ意味の語を重ねた言葉。二重表現や重複表現とも言います。「後で後悔する」「腰痛が痛い」「馬から落馬する」「日本に来日する」など。
こうして文章に著すと、奇妙な印象を抱くと思いますが、何気なく口にしている場合がほとんどで、他人の会話を耳にして「違和感」を覚え、間違いに気付くのが大半です。
そして初対面で気づくことが多いのです。
初対面では、誰もが「自己紹介」に注意しますよね。
「第一印象」をいかに良くするか。自分に興味や関心を向けてもらうか。会話が弾むように、「笑顔」や「立ち振る舞い」「話題選び」「話し方」などに、気を配るでしょう。
それは相手も同じです。「好印象を与えたい」と。
ですから「間違った言葉遣いをしていないかな?」
「どんな話をすれば、気に言ってもらえるだろうか?」あなたの言動を自分のことのように受け止め、しっかり見聞きしています。
そこで、普段はほとんど気づかない「重ね言葉」が、耳につくのです。
もちろん「重ね言葉」のすべてが、「耳障り」だとは思いません、
「重ね言葉」は、一般に好ましくないと言われますが、たとえば「歌を歌う」や「踊りを踊る」の場合は、他に言いようがありませんね。
「歌を歌う」を「歌を口ずさむ」に直したらイメージが違ってきますし、「踊りを踊る」を「踊りを舞う」にしても同様ですから、これらを「重ね言葉」とは解釈しないでしょう。
初対面で「残念だ」と私が感じる「重ね言葉」は、それらを使うことで会話が単調になったり幼稚な印象を与える。本来は理知的で上品な方なのに「重ね言葉」によって、品位を下げてしまいかねないものです。
そして、あなたが思う以上に「重ね言葉」を使う人は、多いのです。
~重ね言葉が日常化していませんか?~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃
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