「ネコを被る」はビジネスの必須スキル
おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
ネコを被るとは、本性を隠しておとなしそうに見せること。知っていながら知らないふりをして、うまくやりすごすこと。
多くの人に好かれ、何かと頼りにされながらも、身を守るために備えて欲しいテクニックです。
あなたがお得意様を探していたとしましょう。そのことを耳にした顔見知り程度の人がこんな話をしてきました。
「私は、●●社の社長と懇意。△△社の専務とは大学時代からの親友。■■社の会長には可愛がってもらっているから、話を通してあげようか?田中さんの頼みならば動いてもいい」
そうやって次々に大企業の名前を出してきたら、心が揺れるかも。
しかし、この手の話には裏があります。
紹介料を要求したり、バックマージンをせがんだり、恩をきせたり。
話がまとまるならば納得もできるでしょうが、多くの場合、最初に金品を要求して、実際は何もしてくれないか、くちききしたポーズだけ。
「そんなうまい話、ないですよ」と、完全否定をしたくもなりますが
「●●社の社長は、雲の上の存在、どうやって懇意になったのか教えて欲しい」「△△社には、親友が勤務していて、役員ですが……」
このように探りを入れる。ネコを被るのです。
すると、相手は黙ってしまう場合がほとんど。
迷惑を被ったり無駄な時間を費やしたりしなくなります。
それでも相手が、「儲かる」「稼げる」「千載一遇のチャンス」などと、畳みかけてきたら、逆にネコ被りをやめましょう。
「私にはもったいない話です」
「私は、そんなすごい話を頂ける、人間ではありませんので」
謙虚さを漂わせて応えます。間接的に拒否をするのです。
知っているだけで理解していないことを平気で口にして、聞きかじりの知識をひけらかす「情報通」や「知識人」気取りの人に、数多出会います。
そういう人と付き合うと面倒な事態が生じますし、厄介な人に関わる可能性が高まるだけで何のメリットもありませんから、はなから関わらないのが基本です。
ですが、相手が迫ってきたら、ネコを被って追い払う。それでも食い下がってきたら、本音をぶつけましょう。そして、即刻、離れるのです。
~中途半端な情報には最初から関わらない~
最後までお読みいただきありがとうございました。臼井由妃
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