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気が乗らない誘いを断るために

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
恩師や先輩、仕事関係で利害のある方の誘いを断るのは難しいものです。「あなたにとって、ためになる」「キーマンとの出会いを、セッテイングするから」などと、誘いを受けたら正直、心惹かれるものです。

しかしその日に先約があったり、休養に当てたいと考えている場合には、気乗りするものではありません。無理をすれば誘いに乗れないことはないと思っても、いつも相手の誘いに応じていたら「ヒマな人」「人数集めのための頭数」として軽く見られかねません。
ですからそこは、はっきり断るべきです。

この際、禁句は
●「無理です」「絶対にダメです」「興味がありません」というような結論だけを伝えることです。
すると相手は「全否定」された感を抱き、二度と誘ってくれないでしょう。逆をいえば「縁を切りたい」相手には、こうした対応で遠ざける策を講じるといいのです。

「興味があります」「面白そうですね」「素晴らしい企画ですね」というように、内容について関心を示すのもタブーです。相手の気持ちを察すれば、つい話に乗ってしまいがちになりますが、そうなると過度の期待を相手に与えペースに載せられ、結果、引っ込みがつかなくなります。

 誘いを断る際には、「お誘いをいただき恐縮ですが、今回は遠慮させて下さい」「お声がけいただきありがとうございます、大変光栄なのですが、今回は参加を見合わせえてください」と、先ずは相手の気持ちを受け止めましょう。それから理由を述べればいいのです。 
理由は断る時と同様に「忙しいから」「時間がないから」は通用しません。

例えば「一年前から●●が決まっていたものですから」「私が主催するZoom会議が同時間にあるので」と。
誘ってくれたあなたも大切な人ですが「先約を守る」のが、ビジネスパーソンとしてあるべき姿だという姿勢を示します。
約束の先延ばしや、どっちつかずの態度がいちばんいけないのは、言うまでもありません。

 終業間際に「今からお願いしたことがあるのだけど」と、上司から仕事を頼まれることは、あるでしょう。こうした時
●「先輩が(上司は)いつも急に仕事をふるのは、なぜですか?」
●「部長はいいですよね。仕事を振る人がいて……」
などと皮肉とも取れるような発言をするのは、ひかえるべきです。

●今日は厳しいですが、明日の朝一番にとりかかりますがいかがでしょうか?
●本当に申し訳ありませんが、今日はお世話になっている方との会食があり、断ることができません。ギリギリまでお手伝いをしますが、残りは明日の午前中に仕上げるということで、納得いただけませんでしょうか?」と。代替案を示しながら断るようにするのも策です。

これは「前面否定」ではなく「相手の立場」を尊重する真摯な態度ですから、決して嫌悪されることはありません。
素直に自分の気持ちを確認したら、相手を尊重しながら率直に誠実に断る。「嫌われたらどうしよう」「仲間はずれになったら困る」なんて臆病にならずに。きちんと断るべき時は断る。
毅然と「ノー」が言える人は、魅力溢れる人に映ります。

~全面否定ではなく「相手の立場」を尊重する真摯な態度で断る~
最後までお読みいただきありがとうございました。臼井由妃

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