チビリストのチビ・リスト#15
買った時に包んでもらえる新聞紙(通販でもありますね)
(ワビ・サビとも違う、ちょっと小美しいけど、なんか恥ずかしいような「チビってるモノ」のコレクション)
元祖包装紙であろう、古新聞です。
そっちですか。そうです。チビリストなので違う角度でチビを感じてしまいます。
今時、新聞の存在はデータだけになりつつありますが、本来はモノだったんですよね。
そもそも情報にも素材感がありました。日々消費される情報はちょっと品質の悪い紙ですね。
ちゃんと保存される情報の素材は高級品。百科事典なんてそうですね。匂いからして違いましたから。
新聞紙ってリサイクル用の汎用素材といえばそうでいろいろ使われてて。
生ゴミ包むとか押入れの下に敷いて湿気とるとか。たこ焼きのパック包んでもらったりとか。もちろん引越しなどの緩衝材としての梱包使用もそう。
藁わらのさまざまなリユースとか、竹の使い方とか、使えなくなった布モノを手縫いで雑巾にしてその感じがドローイングみたいで美しいとか。
器の金継ぎと同じように日本人としての、なんだかちょっと恥ずかしいけどリユースしてるその慎ましさが美しい。そこが好きなんです。
また、新聞紙の場合は情報の偶然の出会いもあるのでちょっとワクワクしてしまうのです。
高級スーパーでオリーブオイル買ったら包んでくれるウロコっぽい紙とは違う楽しみです(あの包装紙の触り心地も好きです)
骨董市で、包んでもらったモノはこちら。
気泡も慎ましやかなふつうにかわいいガラスの器です。
包まれてたのは1998年2月22日日曜日のテレビ欄でした。22年前ですね。ラッキーでした。
この日の18:00から長野オリンピックの閉会式が放送されてます。無事閉幕した訳ですよね。2020年の東京都民としてはなんだか複雑な気持ちになります。
ちなみにNHK大河ドラマは「徳川慶喜」になってます。あれ?慶喜さん大河にピックアップされてたんですね。すいませんインパクト薄にて失念してました。
モッくんなんですね。2020年は明智光秀が主題の「麒麟がくる」でエグい感じで斎藤道三役をやられてました。
濃いんだけど、美しくてはかない今勝新太郎みたいでよかったです。
濃厚すぎる昭和な勝新ではあの演技はあり得ないんで。今の時代にあった甘すぎなくなった小豆菓子みたいな感じがよかったです。
長野オリンピックがあるんだったら、長野由来の人物武田系キャラとかにすればよかったのにと思いますが、いろいろ大人の事情もあったんでしょうね。
協力自治体も広告会社もてんやわんやでしょうし。
1998年には山一証券が破綻したりして、世の中、えー?ってなりながら、バブルリバウンドから立ち直るべく必死にみなさん働いてた時期ですね。
もちろん働き方改革なんてないので深夜まで馬車馬ですね。デスクにPCもまだなく携帯電話もimodeサービス前(ご存知ですかね)でまだ微妙でした。
仕事は電話かFAXが通信の大半。たばこもデスクでOKな時代ですね。
1998年といえば、FIFAフランスW杯に初めて日本代表が出場した年でもあります。
明け方テレビの前にいて、アルゼンチンのバティストゥタに得点された時はココロ折れる思いでした。決定力のあまりの違いに。
iMacもこの年に発売になってますね。スケルトンのヤツです。衝撃的でしたね。デジタル機器がまるでインテリア雑貨のような可愛い見た目になっていて。
機器がメカっぽいからカッコいいというのはあっても、かわいいという感覚は初めてでした。「yam」ってコピーがついてて、はじめてその言葉が「おいしい」て意味だと知りました。
いろいろ、たまたまな古新聞からの情報で自分の意図とちがうガチャ的に情報がもたらされるのってワクワクします。
今世の中って自発的に調べないと情報を拾えないし、かつAIが自分が調べたことに関連あることを勧めてきます。それはそれでいいんですけれど。
出会い頭の偶然。も、旅の偶然みたいで楽しいです。
あ、タビではなくチビです。似てますね。
ちなみにもう一枚の1994年の古新聞には
JUNON のスーパーボーイは黒田大地さんだとのこと。ググってみると
どこかでビジュアル系になられたみたいです(無断掲載すいません)人生いろいろありますね。
年齢的には四十を超えられてるはずなので、尿漏れが気になってなければいいなあ。とチビリストは思います。
(※チビリストは、お漏らしマニアではありません)
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