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マーケティング"タウン"トレースに参加しました!
本日は、マーケティングトレースとマーケティングタウンのコラボ企画マーケティング”タウン”トレースに参加してきました。
マーケティングトレースは日本の全マーケターの8割以上の方がご存知だと思うので参考リンクを置いて説明は割愛させて頂きますが、マーケティングタウンについては初めて聞いたという方もいらっしゃると思うので、概要の説明をしつつ、本日のレポをしたいと思います。
本日、参加された方、マーケティングスキルを個人、チームで底上げしていきたいとお考えの方の参考になりましたら幸いです。
※マーケティングタウンの概要やルールを既にご存知の方は体験レポからご覧ください!
マーケティングタウンとは?
マーケティングタウンとは、マーケティングを体感的に学習するボードゲームです。自身がマーケティングタウンに出店する経営者となり、市場の特性を理解しながらマーケティングタウンで意思決定をし、利益の最大化を目指します。
■マーケティングタウン本サイトより引用
擬似経営を通じて、マーケティングを中心とした会社経営をリアルに体感できる学習用ボードゲーム。
プレイヤーは経営者となり、毎回変化する仮想の街で小売店を経営します。
毎ターン「市場調査」「出店」「広告」「仕入」「販売」「資金調達」の中から意思決定を行い、より高い利益を目指します。市場環境、プレイヤー間での競合、財務状況などを意識しながらプレイする本格派ビジネスボードゲームです。
ゲームを通じた疑似体験で、より実践に近い学習を提供し、個々がマーケティングを考える組織の土台を築きます。
動画でも説明しているのでよかったら見てみてください!
■マーケティングタウンで学べること
マーケティングタウンではマーケティング、財務、経営戦略を学ぶことができます。その中でも私が最も学んだことは、3C分析の中の市場観察、競合観察の重要性です。
■マーケティングタウン本サイトより引用
マーケテイングタウンでは主に以下の3つの事を学ぶことができます。
◆マーケティング◆
基本的な考え方であるフレームワーク、『4P』・『3C』を用いた思考方法を習得できます。ゲームのプレイそのそのがこれに即した行動になるように設計されているため、『感覚的』にマーケティングを学ぶことができます。
◆財務◆
会社の財務状況を把握するために必要な計算書類はプレーヤー自身で作成します。そのため、ゲームレベルをあげると、自分で『損益計算書』『貸借対照表』を書くことができるようになります。
◆経営戦略◆
ゲーム上では、さまざまな経営戦略の動きを確認することができます。 市場を『シュミレーション』しているので、実際の市場と同じ戦略を自分自身の経営判断として体験できます。学習プランによっては、『中期経営計画書』を書けるようにもなります。
■マーケティングタウンはこんな人にオススメ
・社員に経営視点、マーケティング視点を持ってもらいたい経営者
・新しくマーケティングチームに配属された方
・マーケターではないが、マーケティング視点を持ちたいとお考えの方
・普段マーケティングに携わっているが、部分最適になりがちなので、より俯瞰した視点、経営視点を持ってマーケティングを実践していきたいとお考えの方
つまり、マーケティングに関わる方、マーケティング・経営視点を持ちたい方全てが対象となるボードゲームです。
■マーケティングタウンのルール
マーケティングタウンではボードとコマを使って意思決定(アクション)をします。自分のターンがくると、6種類の選択肢(市場調査、出店、広告、仕入れ、販売、資金調達)の中から一つを選び意思決定をします。その1アクションを1ヶ月分の経営とします。
全員が12アクション(=1年分の経営)を終えると、営業利益を計算します。数年間会社経営を行い、終了時の営業利益で成績を判断します。
マーケティングタウンのルール (サイトより引用)
6つの意思決定 選択肢
【市場調査】
タウンカードをめくり、その地区にどの消費傾向の顧客が住んでいるのかを調査します。
【出店】
店舗コマをタウンカードに配置します。
【広告】
影響力キューブを配置し、広告効果が発動します。
【仕入】
3種類のなかから適当な商品を仕入れて、倉庫に配置します。
【販売】
倉庫の商品を、適切な顧客に販売します。
【資金調達】
前年の販売実績に応じて、現金を借り入れます。
マーケティング”タウン”体験レポート
5人1組でボードゲームを進めるのですが、私のいたボードでは、
⑴ 普段はマーケティングに携わっていない方
⑵ 新しくマーケティング部に配属された方
⑶ 日頃からマーケティング視点、経営視点を持ち取り組んでいる方
がおりました。
参加者それぞれが異なる思考で利益の最大化を目指しており、自分以外の方の経営戦略(思考)を見る機会としてとても気づきが多かったです。
私(ホワイト)がいるマーケティングタウンでは、レッド、ブルー、ホワイトがひしめく駅近激戦エリアとグリーンが伸びのびと商圏を広げるエリアに分かれておりました。
■マーケティングタウンで見られた面白い思考・アクション
・他社とは競合せずに自分の商圏内で確実に売れる価格で大量に仕入れて販売する薄利多売で利益を出そうとする。
・売れる商圏が見つかれば他社と競合してもなんとか市場を獲得しようと攻めいる。
・市場場調査を行い、顧客の傾向を着実に理解しながら出店しようとする。
・そのマスでの売買を通して顧客傾向を見定めようすとする。
・他社と競合するマスで競合の商品が枯渇している時を見定めて、商品を販売し、着実に利益を出そうとする。(私)
・大型店舗を出店してハイリスクハイリターンを狙う
1期プレイして分かった事は、できるだけ安く商品を仕入れて、高く売れる商圏を見つけ着実に販売していく事が重要だという事です。
「何を当たり前のことを言っているんだ」と思うかもしれませんが、最初プレーヤーはどのマス(商圏)でいくらの商品が売れるのかは分からない為、市場調査をしてそのマスの価値を把握するか、他社の売買の傾向を見て類推し、意思決定する必要があります。
自社の動きを考えるだけでなく、他社の意思決定を見て細かくメモを取る事がマーケティングタウンで利益を最大化する為には必要です。正に情報戦なんです。
私も他社の売買の記録をメモし、いくらで売買が成立したのか、いくらで売買が成立しなかったのかをコソコソメモしていました。
ボードゲームだと重要だと分かっているのにリアルのマーケティングの場ではその市場で本来販売できる価格と実際に販売している価格に乖離がある事ってよくありますよね。
プロダクトアウト的な発想で市場のニーズを把握せずに作りたいものを作ってしまい売れなかったり、自身の商品の価格を必要以上に下げて薄利で販売してしまっている企業は少なくないと思います。
下記のプレイ中のマスの図とプレイ後に各マスの購買力スコアを確認した時の図を見比べてみてください。
プレイ中の図
答え合わせの図
今回の私たちのボードの答え合わせをしたところ、グリーンの方が占有していた商圏に実は最も商品を高額で販売できる購買力Aのマス(商圏)があったのですが、それに気付かず、確実に売れる比較的安い売価で販売してました。
レッド、ブルー、ホワイトがひしめく激戦区の商圏で市場の購買力が2番目に高いBのマスで、皆さん競合しながら販売していたものの、実は近くに同じ購買力を持った商圏マスが存在し、そこでなら競合と戦わずに利益を最大化できていました。
ボードゲームから俯瞰して市場を見ているにも関わらず、自社のポジションを築き、適正価格で販売するのって難しいもんだなと体感しました。
■マーケティングタウンをプレイをして得た気付き
マーケティングタウンでビジネスを疑似体験する事で、3Cの市場観察、自社分析、競合観察の感覚が身に尽くので、上記のような失敗をしてしまっている経営者の方が参加すると大きなヒントが得られるかもしれません。
私は普段クライアントの海外進出を支援するWEBマーケティングに携わっているのですが、この市場観察、競合観察を深堀していく事で更にクライアントの売上、利益を最大化できるのではないかという気づきがありました。
今はターゲットする国のGDPや可処分所得、既に参入している競合の販売データを見て顧客の購買力と商品単価の仮説を立てています。
またデスクトップリサーチや現地でサンプリング会をして現地の情報を仕入れつつ、マーケティングミクスの4Pや3C分析を行っています。
しかし、更に顧客、競合の動向を細かく把握したり、エリアを細分化して分析するには現地に人を派遣したり、現地オフィスを立ち上げる等、もう一歩踏み込んだ情報収集ができるのではないかと感じました。
マーケティング"タウン"トレースまとめ
ボードゲーム「マーケティングタウン」を通して経営を疑似体験する事で、マーケティング、財務、経営戦略の視点を得る事ができます。
マーケティングのフレームワークである3C、4Pを知識として持っているものの、実践で使った事ない方もボードゲームを通して理解が深まります。
市場観察・自社分析・競合観察をしながら意思決定をしていくので、特に3Cをどのように意思決定に繋げるかという感覚は身に着くと思います。
朝9時スタートとちょっと早かったのでサボってしまおうかと3回くらい思いましたが、参加して本当に良かったです。社員研修、クライアントのマーケティングチームの研修に検討してみても良いのかなと思いました。
ゲームを開始する際に、「マーケティングータウン⤴」と掛け声を言ったり、や売買が成立した経営者に対し、周囲の方が「ナイスマーケティング!」と声をかける等、終始とても楽しみながら学べるイベントでした。
さて、こんな多くの気付きや学びのあるマーケティングタウンですが、実は体験会が定期的に行われているようです。是非、興味を持たれた方は上司や自社の社長を連れて、マーケティングタウンの体験会に参加してみてください。
Topのイメージを共有してくださった、
みーさん(@mi7mi7mi50)ありがとうございました。
いつも多くの気付きを下さる
黒澤さん(@KurosawaTomoki)ありがとうざいます。
追記:マーケティングタウンに参加された、かに(@kanikana)さんもレポを書かれていたので是非読んで見てください!
いごはち@学びの実践家 さんもマーケティングタウン→マーケティングトレース→フィールドワーク→ファイナンスラボのレポnoteを執筆されてます。
皆さん異なる視点でまとめており、学びが多いです。