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水彩画と違和感とわたし

小学校中学年のころ、2年間くらいだったかな?水彩画教室に通っていた。田舎の駅前の小さな教室。

もう記憶おぼろげだけど、リンゴとかお花とかの静物や写真の題材を描いて完成したらおばあちゃん先生に見せるという流れで毎回。
そのおばあちゃん先生が、黄土色の絵筆をとりだして完成したわたしの水彩画にベタッベタッベタッと影を入れてゆくの毎回。

赤いリンゴの絵に黄土色の影を、ピンク色のグラジオラスの花びらに黄土色の影を、富士山の雪の白と水色に黄土色の影を。

その時は言葉で表現することができなかったけど、わたしが仕上げた透明の水彩画に汚ない黄土色の影をベタッベタッベタッと入れられるたびに違和感がわいた、そうあれは今考えると違和感だった。

別にそれで絵がキライになったりはしなかった。
ただ黄土色が苦手になったのと、わたしの透明な水彩画に黄土色の筆を入れてこようとしてくる人がひどく苦手になった。

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