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NoCodeで零細企業のバックオフィスシステムを構築する方法

BtoB系SaaSもかなり出そろってきた感がある今日この頃。

今回は、「NoCodeで零細企業のバックオフィスシステムを構築する方法」について解説していこうと思います。

実際に自分もこの仕組みを使っていて、この記事があがるころには4期目の最終クォータに突入しているでしょう。

自分の社内業務ではほとんどコーディングを行わず、事務員も雇わず、クライアントに価値を提供することに全力で集中できる体制を作っています。

この記事を読むべき人

・社内にエンジニアとかいないけどとりあえず会社の業務を紙ベースから脱却したい零細企業の社長

・特にIT以外を本業としている零細企業の社長

・自分の仕事すべてをコーディングしようとして消耗しているフリーランス

・法人成りを検討しているフリーランス

コーポレートサイト

「今どきコーポレートサイトって必要?」という意見もありますが、これ銀行の審査とかで必要になるので、結論としては必要です。

完全NoCodeで作るならwix。有料版で広告表示を外せます。

コーポレートサイトをWordPressで作るのは今はコスパが悪く感じます。というのもコーポレートサイトをブログと同じ頻度で更新する人は少ないため。

また、コーポレートサイトでSEOで上位表示を狙うのはかなり厳しい時代になっているので、「銀行審査用」と割り切って作ってしまった方が良いと思います。

問い合わせフォームはGoogle Formを使えば、問い合わせのためだけのPHPサーバーを立てる必要もありません。無料。

自分はHTML+CSSが書けるので、Netlifyにホームページをホスティングしています。githubのmasterにプッシュすると自動デプロイ。Webに公開するまでの所要時間2時間程度。1サイトなら無料。

集客

コーポレートサイトで集客するのは厳しい、と書きましたがそれなら何で集客するのかって話。

月並みな結論にはなりますが、SNSとnote、youtubeが使いやすいと思います。(※これはnoteの企業案件ではありません)

全て基本的に無料で行えますし、それぞれのコミュニティにすでに人の流れができています。

現代でイチからWordPressを立ててブログで集客するのはなかなかしんどいです。

意外とサーバー周りの設定が多くて最初はハマることが多いんですよね。NoCode指向でいくなら、ネットの海に公開するまでの道のりは短い方がいいですよね。

設定作業を突破して公開できたとしても、最初は検索エンジンにも表示されないですし、コンテンツを気合い入れて継続的に入れていかないといつまでたっても人が来ません。

WordPress作りたてのサイトはまさにネットの海の無人島に浮かんでいる店、といえます。(もちろん、うまく使いこなせれば、各種プラットフォームにマージンを抜かれなくて利益率の高いメディア運営ができたりするのですが、上級者向けです。)

SNSとしては、鉄板はTwitter、Facebook, Instagramがありますが、

・Twitterは一見さんへの認知獲得

・Facebookはリアルで繋がった人との関係維持や、ネット上でも親しい人との交流

・Instagramも一元さんへの認知獲得が目的だが、画像や動画で魅せたいならTwitterよりもこちら

という傾向があります。

note, youtubeについては

・文章が得意な人はnoteで企業情報を発信

・動画が得意(あるいは動画映えするビジネス)はyoutubeで情報発信

を行うのがよいです。

こういった広く開かれたSNSから、LINE@のLステップやまぐまぐによるメルマガ登録・ステップメール配信、ペライチによるLPから成約を狙う、というのがインターネットの王道戦略DRMなのですが。。。このあたりは長くなってしまうので省略します。

プラットフォームに適切に依存していけば、あなたは「システムの管理」から解放され、純粋に「如何にユーザーに質の高いコンテンツを提供できるか?」に集中すれば良くなります。

この「システムの管理から解放される」というのがNoCodeでは重要だと思っていて、あなたが強いエンジニアでなければ「本業に集中したいのによくわからんサーバーダウンに対応しなければいけない」みたいなシチュエーションは想像したくないですよね。

自前管理せず、サービスの安定運用を他の会社のプロフェッショナルに間接的に任せる。適切なSaaSの利用にはこうしたメリットがあるのです。

会計

freeeかマネーフォワードが鉄板です。

さすがに無料では継続利用できませんが、廉価で高機能な会計ソフトとして完成されていると思います。自分はfreeeのほうを使用しています。

それぞれ、対応した税理士もプラットフォーム上で見つけることができるので、まだ顧問税理士が決まっていないなら一緒に契約してしまうことをオススメします。

請求書発行

私はmisocaを利用しています。5件/月まで無料。

受託開発などでクライアントが少なければ無料枠でも十分利用できると思います。

ちなみにfreeeでも請求機能はついているので、機会があればそちらに移行予定。

決済

決済機能を埋め込みたいなら、Stripeが使いやすいです。

基本無料で決済発生時に手数料を数%取られる形。

Stripeは本格的なシステム開発でもよく使われていますが、実はNoCodeでもちゃんと使えます。

もっとECサイトとしてパッケージ化されたサービスが使いたいなら、BASEを使うことになるかと思います。

同じく基本無料。決済発生時に手数料が発生する形。

どちらも売り上げに比例して課金されるので手数料負けを起こしにくいのがうれしいところです。

契約管理

クラウドサインで電子化・管理してしまうのが良いでしょう。

5件まで無料。

紙だと印紙を貼らなければいけない契約でも、現状では電子契約なら貼らなくて良いようです(印紙の貼りようがないため)

人事労務管理

SmartHRが人気です。

15日間無料、その後も「従業員30名以下」は無料で使用可能。

なお、まだ従業員がいないので弊社では活用できていません。

コミュニケーションツール

Slackが無料から使えて高機能なチャットツールの代表格です。

国内のサービスならばchatworkという選択肢もあります。

その他、日々のオペレーション

GSuiteで文書管理、スプレッドシート、プレゼンテーションを利用することができます。

ファイルはクラウドで管理しておくと、別端末でも参照することができてラクです。

まとめ

今回の記事では、サイト構築〜コミュニケーションまで、企業の膨大なバックオフィス業務をノーコードで構築するためにおすすめのサービスについてまとめました。

中小・零細企業の業務フローならほぼこれらのサービスのみでカバーできるので、是非導入を検討してはいかがでしょうか。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。サポートいただけると記事を書くモチベーションになりますので、よろしくおねがいします。