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研究領域で事業やってて良かったなと感じた3つの言葉

2022年9月1日に「株式会社POL」から「株式会社LabBase」への社名変更と新Purpose「研究の力を、人類の力に。」の発表がありました。 今回の発表をきっかけに少しでも「研究」について知ってもらえたらと思い、9月1日から1ヶ月間 #研究アドベントカレンダー を実施していきます。 この記事は、6日目の記事で、前日の記事は@aaachan5912の「ド文系の私がなぜLabBaseにワクワクしているのか」でした。

研究アドベントカレンダー

こんにちは。株式会社LabBaseで新規事業開発をしている金重です。
本記事では、私がこれまでの約5年間で、研究領域で事業をやってきて良かったなと感じた3つの言葉を紹介したいと思います。

「10年先の社会を良くしたいならビジネスをするけど100年後の社会を良くしたいので研究をする」

1つ目は、博士進学を予定する東京大学修士の中村幸太郎さん(Twitter/Linkedin)から企業就職の選択肢に関して伺いたいとご連絡を頂き、ランチをしながら就職相談をした後の雑談時に聞いた言葉です。

就職相談では、日本の博士進学やその後の企業就職の現状について話をした上で、
・修士卒での企業就職
・博士卒での企業就職
・アカデミックキャリア
それぞれの選択肢について議論しました。
また、我々が行う「LabBase就職」が研究活動を次のキャリアに繋げるサービスであり、博士就職の助けになる事もご理解頂きました。

そして、ランチが終わる頃、私は「なぜ中村さんは企業就職ではなく博士進学したいんですか?」と聞きました。
そして返ってきた言葉が、「10年後の社会を良くしたいならビジネスをするけど、100年後の社会を良くしたいので僕は研究をする」という言葉でした。
聞いた時に、高揚した事を覚えています。
我々の事業は、この様な志を持つ素晴らしい研究者で、日本の宝とも言える方の支援をする事業だと分かったからです。

私はこれを他のメンバーにも知らせたいと思い、数ヶ月後オフィスに中村さんを招待し社員の前で話をして貰いました。
この機会は、多くのメンバーに感銘を与えました。また、その際の言葉と合わせて改めて心に残った言葉を下に紹介します。

1.「研究がやっぱり楽しいんです。だから365日が夏休み」
2.「人と同じ事はしたくない。世界で一番僕が詳しいっていう興奮もありますよ」
3.「世の中の成り立ちを解き明かそうとジタバタする人の営みを科学と呼ぶ」
4.「そうやって知の地平線を広げていく事。それが100年後の世の中をよくできるんじゃないかというロマンを感じるんです」
5.「10年後の社会を良くしたいならビジネスをするけど、100年後の社会を良くしたいので僕は研究をする」

とてもに痺れました。
その後、中村さんとは、想いを持って研究をする学生の研究をより多くの方に知って貰いたいと思い、研究ピッチコンテスト「GENSEKI」を構想しました。
多くの方のご協力のおかげで、昨年2021年行われた第1回では、登壇者17名、観客数百人の大会となりました。

また、今年は中村さんが代表を務め、優勝賞金30万円がつくなどパワーアップして開催中です。
今年も弊社はスポンサーを行い、私は審査員をしています。

我々の新しいpurposeは「研究を力を、人類の力に。」です。
素晴らしい研究者・日本の宝とも言える方達の支援をできる事業であることは誇りに思い、purposeの実現に邁進し続けるエネルギーになった言葉でした。


「国かPOLさんか」

2つ目は、MI(マテリアルズインフォマティクス)のテーマでセミナーに登壇して頂いた企業様との振り返りMTGでの言葉です。

「MIの分野をもっと盛り上げるために、国内で競争をしている場合ではない。より力を合わせていくために、POLさんが中立な立場となり、MI分野の方を集められないか。これをやるなら国かPOLさんかと思っている。」

協働に価値を感じて頂いた上で、更なる協働にご提案を頂き嬉しく思ったことを覚えています。
これは一例ですが、研究領域は公共的な色合いの強く、国や行政機関が問題に取り組んでいる事が多いです。
ビジネスを通じて解決に取り組む企業は多くないです。事業を通じて研究領域の課題を解決する難しさもありますが、同時に研究領域は社会的意義がありユニークな領域だと思っています。それを改めて感じた言葉でした。
引き続き、まだ見ぬ研究エンパワーメントプラットフォーム「LabBase」を創っていきたいと思います。

我々が取り組んでいる/いく研究領域の課題に関して、詳しく知りたい方は、
2日目の記事の「科学技術白書を読んで考える日本の研究」や「ノーベル賞衰退期を迎える、日本の研究力」をご覧頂くと理解が深まると思います。

「ここでしか取れない学生をピンポイントで採用するサービスなのか、マスにしだすのか、POLの方針をはっきり教えていただきたい」

3つ目は、私がLabBase就職事業のご利用企業様のCS(カスタマーサクセス)を担っていた時の、ある1日にて3社の方とのアポで頂いた言葉です。

①解約を検討する企業様との商談
「ここでしかとれない学生をピンポイントで採用するサービスなのか、マスにしだすのか、POLの方針をはっきり教えていただきたい」

②いつも厳しくも温かいフィードバック頂ける企業様との商談
「研究室の強いつながりを持ち、他にいない学生がいることが本質的価値なんだから、ユーザー数じゃなくこだわりもって」

③サービス初期から利用頂いてる企業様からお誘い頂いた会食
「ユーザー数を増やして他のサービスと同じになるんじゃなく、もっと思想を強くだして頑張って欲しい。」

言葉を頂き、気づいたことは、お客さんはLabBaseの方針を必ず見てるということです。
我々は有難いことに、ユニークな事を行なっていると社外の方が言って頂く事もありますが、同時に期待を頂いています。厳しいフィードバック・叱咤激励も期待があるからこそでした。
ぬるい意思決定じゃお客様は出し抜けはしない。常に本物本質が求められるのだと思いました。
価値を届け、ご期待を頂き、一段と高くなったハードルを超えて行くことで、我々も成長させて頂いています。

まとめ

1つ目の言葉は、素晴らしい研究者を支援する事業だと気づいた言葉
2つ目の言葉は、社会的意義と独自性を再確認した言葉
3つ目の言葉は、お客様からの期待により成長させて頂ける事に気づいた言葉
でした。

振り返るとどの方からも熱意を頂き、こうやって人の熱意と一緒に仕事が出来ることは、大変光栄でありやりがいです。
今後も人の熱意に応えられるよう、そして「研究の力を、人類の力に。」にしていけるように、研究エンパワーメントプラットフォーム「LabBase」創りに取り組んでいきたいと思います。

以上、研究領域で事業をやっていて良かったなと感じた3つの言葉でした。

さいごに

上記にも少しばかり出てきた
・「株式会社POL」から「株式会社LabBase」への社名変更の理由
・新Purposeを「研究の力を、人類の力に。」に込めた想い
などを代表の加茂が話すミートアップがあるので、ご関心ある方は気軽にご参加ください!
9/22の10/5の2日程のみで行う予定です。
場所は、9/22は弊社オフィスで、10/5はオンラインです。

私のオンラインカジュアル面談のMeetyも募集中です。
互いに事業開発に関して学べればと思ってます。気軽にお申込ください。


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