今日の日もまた不完全な自分を晒し続ける

庭のあじさいがそろそろ終わりかけているのを見て、「明日は休みだからあじさいの絵でも描こうか」と思った。

眠りにつく頃には固い決意に変わっていた。
「そうだ。朝ごはんを食べたらすぐにでも描きたいな」。

朝食のあとのコーヒーを片手に、庭から切ってきたあじさいをえんぴつで下書きした。「朝ドラ」見ながら下書きした。
落ち着け自分、重なったり飛び出したりする花びらをゆっくり描けばいい。
時間はいっぱいあるのだから。

そのまま一気に色をいれる。
臆病に薄い色を入れてしまい、もう一度上書きしたり。

できました。

わたしの「気持ちの中」ではもっと素敵にできる予定だった。
もちろん文章でも「もっと違ったふうにしたかった」ということはあるけれど、文章の方がまだ手直しする根気があるような気がする。

近所の人が「絵の教室を始めるから、習いにこない？」と自宅サロンに誘ってくれて、はや１０年以上。今はコロナでお休みが多くて、教室にいかないとなかなか筆もとらない。

それでも「描いてみたいな」と思う日もあるけれど。
結果的には「思ったように描けなかったな」って思うことが多い。
たぶん「思ったように描けること」なんてそうそうないんだろう。

でも、「そういうものなんだ」と思う。

いつまでも思ったようにできないから続けられるんだよね、きっと。