伊坂幸太郎の「楽園の楽園」を読んだ
伊坂幸太郎の新作「楽園の楽園」を読んだ。
伊坂幸太郎の作品の中で「もっとも美しい本」という。
その美しさに心奪われ、3人の主人公の言葉、やりとりに軽快さと心地よさを感じ、そしてラストの展開に「え〜〜〜〜っ!」となる! という本。
主人公の3人(五十九彦、三瑚嬢、蝶八隗:ごじゅうくひこ、さんごじょう、ちょうはっかいと呼びます)が、先生の住む「楽園」の場所を探す旅に出かける。
3人はあらゆる感染症の免疫を持つ、最強のチームだ。
五十九彦はスポーツ万能な少年。
三瑚嬢は、おしゃべりで頭の回転も相当いい感じの少女。
蝶八隗は、食べ物関係の情報豊富な大柄な少年。
実際に3人の姿は、挿絵にとても魅力的に描かれている
物語の話や外来種のセイタカアワダチソウなどの雑談をしながら、3人は地図にもない、驚くほど美しい光景に出会う。
楽園というべき圧倒的な光景。そして、その場所で「先生の声」を見つける。
そして先生の語るこの先のことは….?
楽園の描写も先生の語ることも、抽象的でうまく説明できないが、魅力的で納得できる言葉にどんどん引き込まれていく。
地球のことも自然のことも、筆力で魅せる大きな語りに夢中になってしまう。
そしてラストは……?
いや、ここは読んでいただかないとどうしようもないでしょう。
ほんとに、とても魅力的な挿絵で、引き込まれる不思議な物語でした!