「マイクロスパイ・アンサンブル」(伊坂幸太郎の備忘録)
*幻冬舎の特設サイトより:猪苗代湖で2015年から開催されている音楽フェス「オハラ☆ブレイク」のために、伊坂幸太郎さんが毎年書き続けた短編「猪苗代湖の話」。会場でしか手に入らなかった7年分の連作短編が満を持して書籍化!
とのことで7年分の、ミクロワールドと会社員のワールドを読みました。
読んだ感想は「とてもしあわせだった」です。
コンサート会場って、特別な思いがあふれているような気がします。
「そこに行けば普通のことがすごいことにみえる」みたいな世界。
ワクワク感。
ここに来るために、これまでがんばってきたぜ感。
そして、ああ、幸せだった感。
この思いを胸に抱けばもうしばらくは生きていけるね感。
そんな空気感をまとった猪苗代湖のフェスが舞台です。
その場所でエージェントハルトに拾われた少年の活躍。
失言を後悔しているサラリーマン。
それが1年ごとに描かれている。
裏切ったり裏切られたり、思ってもないひどいことを言ったり、後悔しながらも祈ったり。
そんな日常が軽やかな音楽のフレーズとともに綴られている。
7年プラスアルファの月日が経っている。
「成長した」という言葉だけでは語りきれないものがあります。
こないだnoteをはじめて3周年というバッチをいただきました。
3年のうちの2年はコロナの自粛期間。
わたしはそのあいだにどんな成長をしたのだろう?
いろんな人にコメントしたいけれど、人見知りでなかなかできないし。
でも書くことは相変わらず好きだから、もっといろんなことを書きたいなと思っているし。
月日はすぎても成長はできない。でも、なにかが少しずつ変わってる。
「少しうまくいって」「少し幸せになる」感じ。
そういうもんじゃないのかな?
7年という月日も。
特別な場所に集う人たちも。
ほら、うまく感想もまとめられないけれど、とにかく「幸せな物語」でした。
引用フレーズも知らない歌ばかり。
と思ったら。特設サイトにプレイリスト見つけました。
ピーズ、聞いてみたかったんだ!
ほら、やっぱり幸せ!