伊坂幸太郎「777(トリプルセブン)」後半に少しネタバレあり
先週の土曜日に新聞広告を見つけ、そのままkindleにダウンロードした。それからちょうど1週間。
「読むのがもったいない、もったいない」と、前のエピソードを遡りながら読んでいたのだが、結局は2回読んでしまった。
感想はひとことで言うと「おもしろい!」でした。
2010年発刊のマリアビートル(2022年 Bullet Train としてブラッドピットの主演で映画化)の続編という位置づけでいいのかもしれない。
「マリアビートルの生き残り(E2の生き残りとここでは言われる)である「運の悪い殺し屋」七尾が、「ホテルの顧客に誕生日の絵を届ける」という簡単な依頼を受けたことから物語は始まる。
些細なボタンの掛け違えが起こり七尾(天道虫)はまたも事件に巻き込まれる。
一方「神野結花」は記憶力の良さゆえに利用されていたが、身の危険を感じて「乾」のもとを離れる。
そこに、逃すための「業者」、捕まえるための「業者」、関わりがないはずなのに事件に巻き込まれる「マクラ」「モウフ」「七尾」までが入り乱れて、もう、わけがわからないほどの死体が、ホテル「ウィントンパレス」に転がってゆく。
憎めない「業者」もいるし、本当に「残忍な血の通ってない業者」もいる。
殺し屋周辺業界もいろいろで大変だなあと思うが、作者ならではの「血の通った描写」におもわずリアリティを感じてしまったり。
ラストは大どんでん返しで、もうびっくり!
もう、ここは、ネタバレできないので、ほんと、読んでみて、楽しんで驚いてくすりとしてほしいです。
大事なことなので繰り返します。「めっちゃおもしろいよ!」
ネタバレ的おまけ(登場人物と登場したホテルの部屋の号数)
* 登場人物が多いので一部メモしていますが、特徴や人物像は書き残していません。ご参照ください。
2016号 真莉亜の友人の男の部屋
2010号 高良の部屋
1914号 神野結花の部屋 ココもここにいる
1720号 蓬実篤と佐藤の部屋
1121号 爽田の部屋(のちに神野結花と七尾が合流)
525号 神野結花の2番目の部屋
405号 金髪の男(正直この人が誰なのかわかりません、誰か教えて!)
3階 宴会場
2階 レストラン
1階 ロビー