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マクロ経済の「使えるデータ」はどこにあるか?

◆GDP統計

四半期別GDP速報
 最新のデータを知りたいときには、ここにある表から選ぶ。
 実質季節調整系列を見ることが多い。


為替レート、株価、物価
・為替レート(ドル・円レート)

  Yahoo!ファイナンスのホームページ。 当日のデータの他、過去の期間のチャートが見られる。また、時系列データも得られる

ドル円レートと実質実効為替レート指数
 
これは、日銀、時系列統計データ検索サイトのトップページだが、上にある「為替」を選択し、「データ表示」を選択すると、データが得られる。

日経平均株価  
 Yahoo!ファイナンスのホームページ。 当日のデータの他、過去の期間のチャートが見られる。また、時系列データも得られる。

TOPIX (東証株価指数)
 期間を指定すると、グラフを表示する。

・消費者物価指数
 このサイトは、非常に頻繁に見る重要なサイトなのだが、改装されて使いにくくなった。下記のURLをコピーしてブラウザに貼り付けるのが、一番簡単。そうしないとアクセスできない。

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200573&tstat=000001150147&cycle=1&year=20210&month=23070909&tclass1=000001150149

メニュー方式が利用できるのだが、使いにくい(詳しくは、このページの末尾にある「消費者物価サイトにおけメニュー方式の使い方」を参照)。
 従来どおりのCSVデータを表示させるのが、一番簡単
・企業物価指数 これは、日銀、時系列統計データ検索サイトだが、「物価」ー>「企業物価指数」と進むと、データが得られる。
 操作方法は、このページの末尾にある「日銀、時系列統計データ検索サイトの使い方」で説明するとおり
 日銀サイトのメニュー方式は、消費者物価サイトに比べて格段と使いやすい。企業物価指数以外のデータも、これで入手できるので、是非使いこなそう。


景気動向関連データ
日銀短観
 なお、短観のデータは、時系列統計データ検索サイトでも得られる。

鉱工業生産指数
 普通は、業種別、月次の季節調整済指数を見る。

機械受注統計調査報告
 ここにある表から適切なものを選ぶ。

経済指標カレンダー
    重要な発表を取り逃がさぬように。

・景気動向指数

・商業動態統計

・車種別販売台数

消費者物価サイトにおけるメニュー方式(DB方式)の使用法
 まず、この画面を開く

 「3中分類指数 対前年同月比」の「DB」を押す。
 開いたウインドウで、つぎの操作を行う

・「表示項目設定」を押す。
・「表彰項目」:一番右の□に入っている数字5を押す。開いたウインドウで、「OK」を押す。
「2015年基準品目」: 「一番右の□に入っている数字798を押す。開いたウインドウで、全解除にしたあと、「生鮮食料品を除く総合」を選んで「OK」を押す。
・「地域」:一番右の□に入っている数字72を押す。開いたウインドウで、全解除にしたあと、「全国」を選んで「OK」を押す。
・「時間軸」はそのまま。
・「表示を更新」を押す。
・「更新」を押し、「ダウンロード

 これでエクセルファイルに時系列データがダウンロードできるが、上の操作で「時間軸」をそのままにしたので、月次データの途中に「年」「年度」の項目が混じる。グラフなどに表わす場合には邪魔なので、これは消去する(上の操作で「時間軸」から「年」「年度」の項目を除去してもよいが、面倒だ)。

 このように、メニュー方式(DB方式)で必要なデータだけを取り出すことができるが、本文で述べたようにCSVファイルをダウンロードして不要な部分を削除するほうがずっと簡単だ。

◇ 日銀、時系列統計データ検索サイトの使い方
 企業物価指数の場合について説明する。
 「統計別検索」の中で「物価」を選び、つぎに「企業物価指数」を選ぶ。
 さらに、「企業物価指数2015年基準」を選んで、「展開」を押す。
 「総平均」を選び、さらに「国内企業物価総平均」を選んで、必要な項目を「抽出条件に追加」。
(要するに、「データ系列を選択し、「抽出条件に追加」ボタンを押してください」の表示が出るまで、項目を選択して「展開」を押すという操作を続ければよいわけだ)。
 「抽出対象データコード」に正しく表示されていれば、「抽出対象期間」を 指定して、「抽出」ボタンを押し、つぎに「ダウンロード」ボタンを押す。

 メニュー方式のデータサイトは、最初は面倒と感じるが、すぐに使いこなせるようになる。サイトが適切に設計されていれば、必要なデータだけを取り出せるので、大変便利だ。是非使いこなせるようになろう。

「使える日本経済データ」ナビゲ―ションページ

「使える世界経済データ」ナビゲーションページ

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