人口、労働、賃金、社会保障などについての統計データをどう調べればよいか?
◆人口
・人口の長期時系列データ
人口というのは最も基本的な統計データだが、検索エンジンで「人口」と検索しても、どこを見たらよいか分からないだろう。
e-Statには人口の統計があるらしいと分かるが、長期の人口統計がどこにあるか、分からない。探し出しても、いくつかの期間に分かれていて、使いにくい。
私が探した限りでは、『日本統計年鑑』にあるこのデータ集が最も使いやすい。ただし、昔は長期に連続した表だったが、いまでは1920年で2つの表に分かれてしまっていて、やや使いにくくなった。
・人口統計資料集
国立社会保障・人口問題研究所による統計資料集。
江戸時代の人口や世界の人口についての資料も、「Ⅰ.人口および人口増加」率の中にある。
・将来人口推計
https://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2023/db_zenkoku2023/db_r5_suikeikekka_1.html
国立社会保障・人口問題研究所による将来人口推計。エクセルファイルはここにある。通常は、このなかで、表1-1を用いればよいだろう。
詳しい分析をする場合には、詳細結果表を見る必要がある。
◆労働、賃金、家計
・労働力調査
失業率、産業別就業者数などのデータがある。
重要なサイトなのだが、求めるデータがどこにあるのか、きわめて分かりにくい構造になっている。
長期時系列データを見たい場合、ここをクリックして出てくる表から選ぶ。
経済全体の状況は、表2「就業状態別15歳以上人口」が、
産業別の状況は、表5(1)「第12・13回改定日本標準産業分類別就業者数」がよいだろう。
・毎月勤労統計調査
賃金などのデータがある。このサイトの構造も分かりにくい。 ここにある表から選ぶのがよい。名目賃金なら表7または9、実質賃金なら表25など(EXCELのボタンを押す)。
・有効求人倍率
ここにある表の中から選んで、EXCELのボタンを押す。
職業別の計数は、「参考統計表」の中の「 職業別一般職業紹介状況」にある。
・家計調査
ここにある表から選ぶ。
・全国消費実態調査
ここにある表から選ぶのがよい。資産保有に関するデータなどもある。詳細なデータなのだが、長期時系列データをまとめたものがないので、不便。
◆社会保障一般
・社会保障費用統計(旧社会保障給付費)
国立社会保障・人口問題研究所による社会保障給付の推計。
・社会保障統計年鑑
過去の社会保障統計年鑑がPDFで、データがエクセルで見られる。過去のデータを調べる際に便利。
◆公的年金
・社会保障厚生労働省年金局 年金財政ホームページ
・日本年金機構
・財政検証
エクセル形式の資料を得るには、「その他の資料」で「財政検証詳細結果等(Zipファイル)[ZIP形式:26,135,463KB]」を開く必要がある。
◆医療保険、介護保険
・我が国の医療保険について
厚生労働省による解説
・介護保険制度の概要
厚生労働省による解説
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