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門間ゆきの/名山新聞編集長・おかわかめプロデューサー
2020年2月10日 23:35
ー5ー東日本大震災の被災地に、7年ぶりに行ってきました。(2020年 1/13~16、宮城旅。~仙台市、名取市、石巻市、女川町、気仙沼市~)全7回で報告します。第1回は旅に出るまでのお話と4日間の行程です。2011年3月11日午後2時46分、仙台駅の近くを歩いていました。高校3年生で、東北大学の後期試験の受験の前日。試験会場の下見を終え、ホテルに戻って勉強しよう、というところでした。震
2020年2月11日 11:11
ー6ー気仙沼は、ヨーロッパのおしゃれな港町を彷彿とさせ、「ベイサイド」とカタカナで呼んで若者のデートスポットになりそうなくらいキラキラしていた。女川にはピカピカのグルメ通りが出来てどんどん若者が移住してきているし、石巻の人たちからは「人口減少・産業縮小に直面する地域を、これから先何十年、世界を見据えてよくしていこうぜ」というイケイケな話も聞いた。「震災からの復興」の段階から「未来のためのま
2020年2月11日 19:29
ー7ー報告③は、女川町(おながわちょう)の復興まちづくりのお話です。震災から9年。今の女川は、「海の見えるきれいで豊かな町」という言葉が似合います。漁港が復活し、新鮮なお魚を楽しめます。漁業の2トップはサンマとギンザケ。おかせいの女川丼は絶品!ほかにもカツオ、ホタテ、ホヤ、カキ…など豊富です。トレーラーハウスのかわいい宿ホテル・エルファロは、被災した4軒の旅館経営者が共同で2017年8
2020年2月14日 22:03
ー8ートップの写真はいずれも石巻。左:私の身長の約4.5倍の高さ、6.9メートルまで、津波は来た。右:震災後の宅地造成エリアの広場にあるモニュメント。鹿児島市職員が復興に関わっていることの証として、桜島を思わせる。震災を知らない世代も、これを見て、石巻と鹿児島のつながりを知り、記憶をつないでくれるかもしれない。報告④では、石巻・気仙沼・閖上(いしのまき・けせんぬま・ゆりあげ)を訪ね、印
2020年2月14日 22:39
ー9ー報告⑤は旅の珍味や美味を思いっきり書き連ねてみる。・ホヤ(蒸し、ホヤ卵、ホヤサンド)ホヤは、赤くてイボイボの皮で覆われた球根のような形の、キモ可愛い尾索動物。身は白く、イカのよう。蒸しをつるりと手で剥いて食べると「旨み」を感じる。宮城県は生産日本一。女川がその半数を占める。気仙沼市観光キャラクターホヤぼーやは可愛い。・セリ鍋(土のついた根っこまで食す。宮城県はセリの生産日本一
2020年2月14日 23:10
ー10ー報告⑥は、人が集まる新聞社っていいな、というお話。旅の途中、仙台のとある一日のこと。≫朝7時半仙台駅南のコミュニティスペース「Five Bridge」。20~30代の社会人がハーブティーを飲みながら新聞各紙を読み、気になる記事を紹介し合う。(月一度の「Mix News」)≫8時半「行ってきまーす」とそれぞれ職場へ。旅人の私は散策。≫お昼再びFive Bridge。
2020年2月14日 23:19
ー11ー最終回【報告⑦】は、石巻で出会ったおじいさんの話です。標高56mの日和山。震災時、多くの人が避難してきました。眼下のまちは津波にのみ込まれていきました。私も、日和山から石巻のまちを見渡してみました。すると、近所に住むという70代くらいのおじいさんが声をかけてきて、震災時のことを話してくれました。そして、かばんからアルバムを取り出しました。被災直後のまちや自宅の写真が入ってい