
自分の「色」は譲れないままでいい。
昨日、仕事場でこんなことがあった。
その前日に結構雪が降ったので、道が混雑していて「始業時間」ギリギリになってしまった。
「すみません!遅くなってしまいまし・・・」
そう弁明しようとした私の目線の先には、私以外の「全員」がもう揃っていて、何やら談笑していた。それは本当に楽しそうで、私はつい口を噤んでしまった。そして、何故かその時強い「疎外感」を感じてしまったのだ。別に除け者にされた訳でも、私の悪口で皆が盛り上がっている訳でもないのに。そこにいる皆が『同じ色』なんだとしたら、私だけが『違う色』みたいに。
そういえば、私が小学生の時もこんな経験があったなと思った。
それは、小学三年生の頃だった。それまでは、皆それぞれの「色」で自由に生きてきたのに、その頃から教室には複数のグループができていた。すると、同じグループの子達には、自分の色だけでなく、所謂そのグループの色が横についた、とも思っていた。
私のいたグループは自分たちの色のまま普通に仲が良かったのだが、他のグループはそうではないと思った。時々、そのグループの子達はリーダー格の子の機嫌を伺っているようにも見えた。その子達は、時たま自分の色さえ隠して「愛想笑い」をしているようにも見えた。
そうこうしている間に、女子の間で「いじめ」が始まった。私は全く関与していなかったのだが、おそらく主犯のグループの子達がその子をいじめていたのだと思う。見ると、そのいじめていた子達の色はいつの間にか皆「同じ色」に染まっていた。
それを、今の「職場」にも感じたのである。
私はその「色」に染まりたいとも思わなかったのだが、そこで笑っていなかったのは私だけだったので、私も笑わなきゃな、という気持ちがあった。しかし、同じ制服を着て、同じ顔で、全く同じように笑っている彼女たちに少し違和感を感じた自分がいた。それに『異論』は許さないというような圧力を言外に感じてしまったのだ。
ここから先は
¥ 450
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?