【衆議院選挙2024】注目選挙区10選!情勢解説 (関西) 前編
長野3区
長野3区は自民党と立憲の前職の一騎打ちです。
上田市
小諸市
千曲市
佐久市
東御市
南佐久郡
北佐久郡
小県郡
埴科郡
井出庸生(自民)
神津健(立憲)
自民で2回目の出馬となる5期目を目指す前衆院議員の井出氏と、国際協力機構職員出身で羽田次郎氏の親戚の神津氏の一騎打ちは、今回の選挙戦で大きな魅力となるでしょう。
まず長野自体は大体、立憲と自民が五分五分の陣営力となります。1区と2区は立憲が優勢、3区は互角、4区は自民優勢、5区は互角と言われています。
ただ5区は裏金議員の逆風もあり、4区と5区は立憲として崩しにくいところが本来です。
選挙人の約3分の1が上田市で、次いで佐久市や小諸市がありますが、いずれにせよかなり広い選挙区です。
前回の衆院選では井出氏が120,023票、神津氏は109,179票と極めて大きな接戦でした。今回はどうなるかが問われる選挙戦でしょう。
静岡6区
沼津市
熱海市
伊東市
下田市
伊豆市
伊豆の国市
賀茂郡
駿東郡清水町
長泉町
勝俣孝明(自民)
渡辺周(立憲)
冨谷皐介(れいわ)
こちらは前回の総選挙でジャイアントキリングを起こした選挙区です。
小選挙区で勝ち続けた渡辺周氏が前回、約4000票で自民党に敗れてしまいました。今回は渡辺氏にとってリベンジマッチなのです。
約3分の1の有権者が沼津市で構成されている選挙区ですが、比例票で見てみますと保守が強い傾向にあります。そのため渡辺候補が自民支持層をいかにして取り込めるかが課題でしょう。対する勝俣氏も今回は5度目の対決ですが、逆風下の選挙戦で逃げ切れるか注目です。
愛知1区
名古屋市東区
北区
西区
中区
熊田裕通(自民)
吉田統彦(立憲)
山本耕一(維新)
河村たかし(保守)
こちらは立憲と自民と保守の三つ巴の戦いですが、名古屋市全域に強いのは河村さんでしょう。これは地域政党の減税日本もそうですが、国政政党の自公と民主系、維新が名古屋市議選や市長選でも争っても、崩せない場所であることが盤石の強さであることは確かです。
一方で前職の自民と立憲はそれぞれ強いエリアは違うものの、名古屋市長経験者で愛知1区の元職の地盤をどう切り崩すかが問われる選挙戦でしょう。
愛知4区
名古屋市瑞穂区
熱田区
港区
南区
工藤彰三(自民)
牧義夫(立憲)
中田千代(維新)
高橋祐介(共産)
麻生知沙(保守)
こちらは工藤氏と牧氏の戦いです。しかしある程度、工藤氏は保守党、牧氏は共産党に票数が取られることを考えてみると、どちらが票を奪われずに済むのか?が問われる選挙戦かと思います。自民と立憲の比例得票数で幾分か差はありますが、今回の総選挙では自民の逆風もあり、2-3パーセントの差になるかもしれません。
元々は野党が強い地盤であり、2000年から4回の衆院選では民主系の牧、2012年から4回の衆院選では自民の工藤が勝利するなど、今回はどちらに転ぶかが注目されます。
愛知7区
大府市
尾張旭市
豊明市
日進市
長久手市
愛知郡
鈴木淳司(自民)
鈴木弘一(共産)
日野紗里亜(国民)
7区は野党系の方が強い選挙区であり、前回は鈴木氏が勝利したものの、今回は山尾氏と同じ国民系の候補者が立つことになりました。
情勢で見ると鈴木氏が少し上の位置に立つ接戦のようですが、鈴木氏の課題は選挙区内の自民支持層を確保できるか否かでしょう。
対する鈴木氏も同じく共産が候補者を出している中で、政権批判票と無党派層には強いものの、自民支持層を一部確保できるか否かが勝敗を左右すると思います。
ここは前任者の山尾氏が応援に駆けつけるか?そのペースは?という部分でも注目してみたいと思います。
いずれにせよ国民は愛知7区に優秀な代議士がいて、失った重みは計り知れないでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?