世界創生の神話
このnoteの内容は自分がずっと描いている世界観をテキストにしたものです。
色々な世界観の作品を作っているのですが、全ての世界観に共通した神話の話を解説します。
この神話の内容は自分の世界観の中で空想として語り継がれていますが、実際の出来事として位置付けています。
世界創生の物語
混沌の中に始まりの者が存在した。
その者は自身を二つに分け、それぞれに役目を決めた。
一人は、混沌から様々なものを生み出して、世界を作ることにした。
もう一人は、作られていく世界が間違った方向に向かう時に『世界を再び混沌に戻す』ことを役目とした。
半身が作る世界を混沌の中からじっと見守りつづけた。
世界を作る役目を持った者は、混沌の中から世界の基になるものを作り続けた。
後に『天界』と呼ばれる楽園を作り、時間や空間などのあらゆる理とともに世界を広げていった。世界を作るそのものは“神”と呼ばれる存在となった。
神は秩序が保たれた平和で満たされた世界(天界)を作ったが、世界の発展には何かが足りないと悩み始めるようになった。
神はさらに自身を2つに分け、一人は天界を統治する“神”として天界に残った。もう一人は自らを“魔神”と名乗り、秩序のない厄災があふれる世界(魔界)を作った。
天界と魔界がそれぞれ影響をしあう中で、天界と魔界の間に“人間界”と呼ばれるようになる始まりの世界が生まれた。
世界はあらゆる可能性によって、多くの世界が生まれた。
『科学の世界』『魔法の世界』『精神の世界』『召喚の世界』などなど。
それぞれの世界は水の中に浮かぶ気泡のように、混沌の中に独立して存在する。
世界は混沌を通して繋がるが、基本的には他の世界には干渉することはない。
神話としてはここまでのことが語られていることが多い。
これ以降の話は世界観によって語られている世界と語られていない世界が存在する。
神は世界の全てを記録し発展させるための装置を作った。その装置は世界の全てが記されており、その情報が進化することで世界のあらゆるものが進化をしていった。
この装置は後に『神の記憶(ゴッドテキスト)』と呼ばれるようになる。
『神の記憶』については以下のurlに記載
https://note.com/yukinokurage/n/ne51e54c966c5
神々の消失の物語
天界・魔界・人間界はそれぞれに発展を続けた。天界の者は人間界を見守り、魔界の者は人間界に悪事を働いた。天界と魔界の住人は互いのことを良く思わず、それぞれの勢力は戦争へと発展することになる。
神と魔神はこの戦争に参加をすることはなかったが、天界と魔界の戦争は人間界を巻き込み、被害を大きくしていく。
神と魔神はこの状況を重く見て、戦いを止めるように指示し崩壊した世界を修復するために力を使う。互いの勢力は剣を収めて、このまま戦争は終わるかに見えた。しかし、大きく力を使った神々は不意を突かれ封印をされてしまう。
天界と魔界はそれぞれの神の姿が消えたことで動揺し、互いの人生との戦闘だけでなく内乱まで勃発する。この戦争はどんどん激化をしていく。戦いは終わることがなく広がり、その光景に世界を見守っていた神の半身が「この世界の存在は失敗」と判断する。
神の半身は『世界を再び混沌に戻す力』を発動させ、世界のリセットを開始する。
世界の消滅を止めるため、天界で生まれた「3人の神の子」が戦いを挑む。
滅びをもたらす神の半身と神の子達の戦いは熾烈を極めた。
長い戦いの末、神の半身は敗れて世界は救われる。神の半身は「世界が間違った方向に進めば、私は再び現れる」という言葉を残し、混沌の中に消えていった。
天界も魔界もこれを機に人間界には干渉しなくなった。
後に神と魔人は封印から解かれるが、自分たちが封印されていた間のそれぞれの陣営の行いに落胆し、世界を見守る”概念”として世界に溶け込み世界を見守ることとした。
これ以降は“神”という存在は『神の記憶』を指す言葉となる。
【あとがき・補足など】
自分の世界観の根幹になるこの物語は何かを参考にしたつもりはなかったのですが、世の中の神話の内容は結構似ているので知らず知らずに影響を受けたのかもしれません。
私は一番最初に絵を描き始めた頃に描いていたのは「神の子の戦い」の部分を描いていました。
こちらはまた別の機会に紹介したいと思います。