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元スイミングコーチの独り言 0本目・1本目

スイミングスクールに勤務していた頃のよもやま話や、水泳に関するトピックを紹介していくコンテンツです。

0本目 まずは経歴を紹介します。

元々、小学生の頃から割と泳げていて、郡の大会に出たこともあります。中学に入ると体育の授業以外に泳ぐ機会はなかったんですが、ユキノジがうどん県に住んでいた頃、たまたま某スイミングスクールのスタッフ募集のチラシを見て応募したのが、コーチになったキッカケです。
で、そこで3年ほどアルバイトをしていました。(今はそのスクールはないと思います)

当時(1998年頃)そこは結構大きなスクールで、研修もしっかりしたカリキュラムがあったので、最終的には赤ちゃんから小学校5年生位の子までの指導ができるようになりました。たまに大人の初級アクアビクスというか、水中で行う体操のようなプログラムも担当してました。

※スキル・メソッドに関しては、現在のものと異なる場合があります。ご了承ください。


1本目 顔がぬれても平気になる。

スクールに入ったばかりの子どもたちを見ていると、顔に水が掛かることをものすごく嫌がる子が一定数いるんですね。プールサイドに座って足をバタバタさせて水しぶきを上げている時なんかに、顔をそむけてたり後ろ向いちゃってる子は、その確率が高いような。

そういうお子さんは大体、「水が嫌い」だったりします。(あくまで個人の実感です。)

「水が嫌い」だと思われる子たちをよく観察すると、顔に水が掛かった時に、目の辺りだけをちょいちょいっとぬぐっているだけっていうのが多いようです。(これも個人の実感です。)

顔が濡れた時に、両手のひらで上から下へ拭わないと、水が額からしたたり落ちてきて、いつまでたっても目が開けられない、目が痛いから不快→顔が濡れるのが嫌→水が嫌…という図式が出来上がります。

顔に水がかかってもうまく拭えていない。

では、上手な顔の拭き方はどうするかというと。

泳ぐためには、とにかく「顔に水が掛かって濡れても平気」でない事には始まらないので、こういった子どもさんには水遊びをしながら慣れていくようにしていきます。

こんな練習をしていました。(当時)

一例をご紹介します。

ごっこ遊びを取り入れた練習で、徐々に水に慣れてもらいます。同時に、顔の拭き方も教えます。


最初は「手を水で濡らして、ほっぺにつける」ところから始めて、「いないいないばあ」の要領で顔を上から下に拭う動作を教えていきます。(←これ重要)それに慣れてきたら、おもちゃのジョウロなどを使って、少しずつ頭に水をかける動作を加えていきます。それが平気になってきたら、子ども用の洗面器を使って頭から水をかぶる動作を練習します。

最終的に、洗面器の水を自分で頭から豪快にかぶっても顔が拭えて平気になれば最初の段階はクリアです。

このような練習は、主に年少(3才)~6才(年長・小学1年生)の子どもさんに行っていました。まずは子どもたちに水に慣れてもらうことを目標にしていたので、この段階では、バタ足などの泳ぎの基礎のような練習は含まれていません。


「目に水が入るのも嫌だけど、それ以上に、鼻に水が入るからプールはイヤだ。」

…はい、これ、プールが嫌いになる原因第一位ではないかとユキノジは踏んでおります。

鼻に水が入るとめちゃくちゃ痛い。特に塩素の効いたプールの水は特に痛い気がします。私もたまにやらかしてましたが。大人でも痛いんだから、ましてや小さい子どもは…ねぇ。

でもこれ、鼻に水が入らないようにするコツがあるんですね。

その練習の仕方は、2本目で。

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