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”普通”にとらわれない生き方

最近、アメリカのトランプ政権が
「在宅勤務をやめて、週5日出社を義務付ける」と発表した、
というニュースを見た。

これを聞いて、
ふと自分の娘の不登校のことを思い出した。

娘が学校に行けなくなったとき、
私はすごく悩んだ。
「学校は行くのが当たり前」
「行かないのはダメなこと」って、
なんとなく刷り込まれていたから。

でも、学校の先生やスクールカウンセラーの先生、
病院の児童思春期外来の先生に
「無理に登校させなくてもいい」
「今は家でも勉強できる時代だから」って言われて、
すごくホッとした。

それが正解か不正解かも分からなかったけど、
なんとなくホッとした。
昔の価値観に囚われ、
子供が学校に行けてない事に罪悪感を持って
追い詰められていた自分は、
どこか救われた気がした。

それからは、
娘のペースに合わせて、
まずはたっぷり休ませることにした。

できる範囲で勉強したり、
好きなことをしたりしながら、
少しずつ元気を取り戻していく様子を見て、

「学校に行くことだけがすべてじゃないんだな」って
思えるようになった。

でも、今回のアメリカのニュースを聞いて、
「出社するのが正義、在宅は甘え」みたいな考え方が
また強くなったらどうしようって、
ちょっと不安になった。

日本でも
「やっぱり学校は毎日行くのが当たり前」
っていう空気に戻ってしまうのかな?って。

私は、
もっと
「自分に合った選択ができる社会」
になってほしいと思っている。

会社に通う方が合う人もいれば、
在宅の方が働きやすい人もいる。

学校に毎日通える子もいれば、
家で学ぶ方が心に優しい子もいる。

どっちが正しくて、
どっちが間違いってことじゃなくて、
「その人に合ったやり方を選べること」が
大事なんじゃないかなって思うんです。

だから私は、
娘の不登校を「失敗」じゃなくて
「ひとつの選択」として受け止めている。
そして、

そんな選択がもっと当たり前にできる社会になってほしい。

「みんなと同じ」が正解じゃなくて、
「あなたらしく」が大事にされる社会に。

そんな未来が来るといいなって、
心から思っている。

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