書きながら未来を待つ
書くことをつづけていかねば、と思った。それははじめてのエッセイ本を書きあげた1月初旬のこと。書き言葉を通じることでしか、これほどの深さで自分とつながることはできないのだと悟った。そしてその先で、わたしは心の底からワクワクして行動を起こすことができるのだと知った。
それでちょうどひと月前から、noteの毎日更新をはじめた。つかまえるべき心のふるえにアンテナを張り、それに言葉を与える作業。わたしにとってこれ以上ないほど意味深く、書けば書くほどにやりたいことがどんどん増えていく。もはや書く時間を圧迫するほどに。
自分の心に素直に、生きたい。考えることよりも、感じることを大切に暮らしたい。その願いを実現するうえで中核にくるのが、書くこと。ゆらゆらとした心の水面に言葉を当てはめてすくいとることで、わたしはわたしの感じていることをやっと自覚できるのだ。
書いたところで、暮らしを変えることはできないかもしれない。書くことはわたしという人間のただの精神的な中核であって、お金にはならないのかもしれない。頭によぎる考えが、ひやりと胸を刺す。
いずれは育休も終わって、会社に戻らなければならない。しばらくは時短勤務だけど、いつまでもつづけられるわけではない。でもわたしは、かつてのように朝から晩まで会社で時間を過ごしたくない。愛する人たちとの生活の時間を味わう余力を持ちたいから。社会とのつながり方、貢献の仕方を考えなければならないときが来ている。
わたしの自覚できていない持ち物の中に、社会とつながるものは何かあるのだろうか。仕事としてお金をいただく行為につながるものは、みつけられるのだろうか。
今のわたしがぐるぐると考えても答えは出ないから、今はただ待っている。未来の自分が、もっと高い次元から答えをみつけだすことを信じて。文章を書いたり、絵を描いたり、ピアノを弾いたり、本を読んだり、料理をしたり。自分の心に忠実な行動を積み重ねながら、新たなうねりを待っている。
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