感情に誠実でありたくて
湧き上がった感情には、誠実でありたいと思っている。蓋をしてなかったことにしてきた感情たちが、何年も経ってからうんとこじれて、びっくりするほど深いところから発掘される経験を何度もしてきたから、それだけはもうごめんだと思っている。
とはいえ、生活をしていれば日々、多かれ少なかれ心が揺れる。感情に対して誠実でいたいけれど、そこにばかりエネルギーを割けない現実がある。そのうえ厄介なことに、ひとたび向かい合えば感情が感情を呼び、どんどん抜け出せなくなる。蟻地獄みたく、もがけばもがくほ