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唐辛子抜きのブータン料理がおいしい
昨日までのブータン旅行記はこちら。
ブータン初日に食べたブータン料理でお腹がお囃子状態で書いたとおり、唐辛子抜きのブータン料理ははっきりいってない。唐辛子あってのブータン料理なのだ。
だから、ゲレプ最終日にカブの葉っぱを乾燥させた唐辛子煮込み料理を作っているのをみてげっそりした。朝から辛いのか・・・と。カブの葉っぱ煮込みだけじゃだめなのだろうか。もしくは唐辛子をかなり控えめにしてくれないだろうか。人様にご飯を作ってもらう分際で味つけのことをいうのは失礼なのだが、ここは意を決してニマに伝えてみる。
「あのう、カブの葉っぱ煮込みは好きなんだけれども、唐辛子をちょびっとにしてほしいの」
「うん、わかってるよ。チュキにも唐辛子ダメ!って言われてるから」と笑う。笑うとかわいんだなこれが。
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どうやって作っているのかなと見ていると、カブの葉っぱをお湯で戻し、紫タマネギ、唐辛子をいれ、生姜とにんにくを丁寧にすっている。唐辛子の赤いのがだいぶ見えるんですけど・・・としげしげと鍋の中をのぞいていると、唐辛子ウォッチをしているのに気づいたのか
「この唐辛子は辛くないから大丈夫」とニマ。
ほんとかよ。ブータン人、あ、ニマはネパール人だが、ブータンにいる人たちの「辛くない」は信用ならない。うそつけ!といってしまいそうになる。
30分くらいコトコト煮込んでできあがり。
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やっぱり辛そうに見える。しかも唐辛子が大きい!肉厚。嫌な予感しかしない。
この煮込みのお供が赤米。
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ブータンも日本と同じく主食は米。農業も盛んで、棚田で米を栽培している。しかし、ブータンも日本同様、高齢化、担い手不足によりコメの自給率100%といかず、インドからの輸入に頼っている。国内で栽培されている赤米は高級で普段あまり食べないのだそう。
そんな高級米をジャパニーズのために・・・ありがたい。しかも、インディカ米はパサパサしていると口走ってしまったのをきっちりと聞いていたニマは、水につける時間を長くし、少しもちもちに炊いてくれた。どこまでもできる男は違う。
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水を多めに、さらに数時間つけてから炊いただけあり、あきたこまちのようなもっちもっちまではいかないが、米粒同士がくっつくくらいもっちりしている。しかも、甘い!米だけで食べられる。ほんのり塩をかけると甘さがアップして箸が止まらない。
正直、赤米だけでもいいと思ったがせっかく作ってくれたカブの煮物。辛そうだけど食べないと。
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辛いぞ辛いぞと思いながら食べたのだが、口にいれた瞬間、にんにくと生姜のハーモニーが広がり、あれ?おいしいかも。あとからほんのちょっぴり辛味を感じるが口当たりのいい辛さ。うまいじゃないか!
いつもはこんな量のご飯を食べないのだが、ぺろりと平らげ、カブの煮込みもおかわり。最高の朝ごはんであった。
辛くないのはブータン料理じゃないのだが、辛くないブータン料理は日本人の口にあう。
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