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目の周りが赤くて白い首に黒いラインがあるツル

デジタルじゃない頃は、現像しないと写真が見られなかった。カメラ屋さんにフィルムを持っていき、早ければ次の日には現像が完了。写真が入った袋を開けるときは、どんな写真が撮れているかワクワクしたものだ。

そのあとは写真整理。毎日日記を書くくらい、書くのが好きなもんだからいちいちコメントを書きながら写真を整理していく。A4サイズのアルバムがどんどん増えていく。

そして現在。スマホで手軽に撮影でき、現像しなくてもその場で確認。あとはクラウドに保存しておくだけで二度と見ない。

どっちがいいんだろうと思うが、たまに何かのタイミングでアルバムが出てきたときは、ついつい見返しちゃって、あ~懐かしいな~、若いなあたし。あ!この子、今どうしているだろう?とあれやこれや楽しかった記憶がまだ死ぬ間際ではないが、走馬灯のようにめぐってくる。

そんな懐かしいアルバムをめくっていた時に見つけたのがこのツルの大群。

じいちゃんが亡くなり、遺品整理をしていた際に大量の写真郡の中から出てきたものだ。写真好きだったじいちゃんは家族写真から、けんか鶏、旅行写真、家の畑の写真などなど、膨大な数の写真を所有していた。

お母さんがこれもいらね、これもいらんねと袋に投げ入れている写真の中から、興味がそそられるものをがっさりといただいていたのに、持ってきていたことさえ忘れていたのだ。

紙袋に乱雑に入れていた写真たちは色あせているものもあれば折れ曲がってボロボロになっているのもある。

が、このツルの写真は美しい状態を保っていた。

しかし、この目の周りが真っ赤なツル・・・秋田では見かけない。


JALのマークに採用されそうなほどシュッとして美しいツルたち。白い首に黒のラインがスッと入っているのもかっこいいではないか。

ツルもいくつか種類がいるのは知っているが、日本野鳥の会にでも入らないと何がなんだかわからない。だが、寝不足?もしくは酔っぱらい?と見間違うばかりの目の周りの赤さ。

このツルはいかに・・・とこういうときに便利なgoogle画像検索。画像を検索窓にコピーするだけで類似を出してくれるんだから世の中便利になったものである。

すると出てきた結果は「マナヅル」。

世界には15種が知られていますが、そのうち、一時的に飛来するものも含めると、日本では、タンチョウやナベヅル、マナヅル、カナダヅルなど、7種のツル科の鳥類が記録されています。

マナヅルは、春から夏にかけてアジア北東部で繁殖し、秋に日本に飛来して越冬するツルの一種で、眼のまわりの皮膚が赤く裸出しているのが特徴。白い頭部と後頸に、灰黒色の翼をしています。

国内最大の越冬地は鹿児島県出水市で、日本に飛来するマナヅル(約2,500羽)のほとんどがここに集まります。これは世界全体のマナヅルの個体数(6,700~7,700羽)の3~4割に相当します。

WWFジャパン

酔っぱらっているわけではなく目の周りの皮膚が赤く裸出していただけだったとはすみません。

しかし、最大の懸念は鹿児島県出水市が越冬地ということ。
じいちゃんはわざわざ鹿児島までいって渾身の4枚を撮影したのだろうか。

首に入った黒いラインがやっぱりかっこいいマナヅル。

出水荒崎は、世界でも屈指の一大越冬地として知られ、給餌場での大群は見ものです。他の地方ではごくまれな鳥。10月、稲作のあと片づけが終るのと前後して、夜、数10羽単位で到着し、11月ともなれば海沿いの干拓地(現況は水田や畑)はマナヅル、ナベヅル、少数のカナダヅル、クロヅルなど、ツルたちで埋めつくされます。マナヅルは、その肉がおいしいので真菜(まな)ヅルと呼ぶようになったとか。

サントリーの愛鳥活動

いや、まてまて、マナヅルって食べられるの?今は特別天然記念物に指定されているし、狩猟は禁止されているから食べられないとは思うが、もともとは食用として重宝されていたとは!

味が気になる。食べられないとなると食べたくなる・・・仕方がないので調べて食べた気になろうとググると

ノーーーン!生きたまま塩漬けって・・・おそろしすぎる。
食べられない。

とかなんとか言いつつも、この記事の中で「高級食材」なんて書かれると、高級ワードにめっぽう弱い貧乏性はやっぱり食べてみたいとなるのである。

鳥は鳥でも鶏と違って、大空を何千キロと飛ぶ筋力があるから固いのだろうか(←あきらめ悪く想像がふくらむ)

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