お米の炊き方に正解はない
ご飯を炊いているときからふんわりとお米の香りが漂う。炊きあがりを知らせるピー音が鳴り、蓋をパッカとあけた瞬間にぶわ~っと広がる湯気と香りはたまらない。
だから朝はご飯と決めている。お米の甘味たっぷりの湯気と香りを思いっきり吸い込んで、脳内の幸せスイッチをオンにするのだ。
水の量を調整し自分好みの炊きあがりに
10月は新米の季節。新米は水の吸収がよいから米粒感を感じたいなら水は少なめにいれる。逆に昨年の古米は、水を多く入れないと固めに炊きあがってしまう。
わが秋田県が誇るあきたこまち以外にもササニシキ、コシヒカリ、そのほか、しゃれたネーミングの米が100種類ぐらいはあるんじゃないだろうか。
と適当なことをいってるのも申し訳ないので、一応調べたらなんと282品種。
そんなにあったのか。
あきたこまちは粘り気があるお米なので、水の量が多すぎるとおかゆのようになってしまう。なので、新米のときは炊飯ジャーのメモリよりもちょい下くらいまで水をいれて炊く。パラパラチャーハンを作りたいときはさらに少な目に。
お米の品種によっても吸水力が違うので、毎日少しずつ水の量を調整して、自分好みのお米の炊きあがりを見つけるのも楽しい。
米の洗い方
昔は、「力をいれて米を押しつぶしながらギュギュと力を込めて洗え」
とばあちゃんにいわれて、真冬の冷たいさなか、おしん状態で手を真っ赤にさせながらせっせと米を洗った記憶がある。
ちなみにおしんを知らない人たちはこちら
これをみて農家になりたくないな~奉公に出たくないな~と思ったのが懐かしい。今は農家さんを尊敬しているから。
と話はそれたが、今はそんなことをすると米粒がつぶれて形がなくなるから、やさしくさらっとかき回す程度で、しかも、数回ささっと洗うだけでいいそうだ。昔は濁りがなくなるまでしつこく洗っていたのに。
時代とともに当たり前が変わっていく。
今日も農家さんに感謝をしていただく
今年は海外から大量に友人たちがやってきて日本を案内しているが、いろいろ食べさせた中でもダントツの人気が、おにぎりとお味噌汁がセットになった、ザ・日本のランチセット。
おにぎりの中身は鮭だったり、梅干しだったり、おかかだったりいろいろだが、みんな口をそろえて
「おにぎりって最高!」
と絶賛する。帰りはコンビニでおにぎりを買って帰るほどお気に入りになる。そうだろう、そうだろうと自分が米を育てたわけでもないのに誇らしい気持ちになる。
おにぎりも昔は、ばあちゃんがぎゅっぎゅと力を込めて握っていて、米粒どこへやら、もはや団子状態だったがそれが妙においしかった記憶がある。
外人たちをつれていっておにぎり屋さんで食べたおにぎりはふっくら。にぎっているお姉さんたちをみると、やさしく包むように握っている。
お米一粒一粒を大切に味わえる最高の握り方だ。
品質管理6割炊き方4割
水加減や握り方でおいしさが変わるのだが、それよりも大事なのが品質管理。
今年は猛暑の影響でどの品種も白濁した米があったりと大変な苦労があったと想像する。
品種によっても米の水加減が変わるがその年の生育状況によっても変わる。今年のあきたこまちは水に浸しておく時間を短くするといいのだそう。もしくは早炊きモードでさっさと炊くのがおススメと新聞におすすめされていた。
今年の猛暑は異常。今後も冷夏はなく猛暑が予想される。
そんな中、毎日一所懸命田んぼの管理をし、おいしい新米を届けてくれた農家さんにたくさんたくさん感謝しながら朝ごはんをいただく。
今日も元気にいただきます!
今日も読んでくれてサラマッ ポ(タガログ語)