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暑い時こそ食べたい米スイーツ「こざき練り」
「明日は中秋の名月ですね~。美しいお月さまをみておいしいお団子でも食べたいですね」
とかわいらしいキャスターが涼しそうな顔で言っている。
中秋の名月のときはもう少し朝晩の気温が下がり、ちょっとは体も楽になっている頃なのに、今年はまだ8月の夏真っ盛りじゃないの?というくらい暑い。
今日も拭き掃除していると汗がぽたぽた流れ落ちるから、汚れをふいているのか汗をふいているのかわからないほどだった。お月さまを見上げて団子を食べる気分にはとうていならない。食欲もないし、ましては口の中がもったりする団子なんて食べたくもない。
夏はパピコとそうめん以外は受け付けないのである。が、秋田に帰省すると食べたくなる夏のスイーツがある。
それが「こざき練り」。
お母さんが小さいころ、よくおばあちゃんが作ってくれたお米のスイーツだそうで腹持ちはするし、酸味と甘みがあって、ほんのちょっぴり残っている米のつぶつぶ感ととろっとした舌触りが大好きだったのだそう。
昔は、はじき米といって形が崩れたり、かけたりした売れないお米を処理するために作っていたのだそうだが、今では立派なスイーツと認識され、秋田のスーパーでもたまにみかける。
作り方はとってもシンプル。
米一合に炊飯するときと同じ量の水をいれ一晩浸す。
水切りをしたら、ミキサーにどっさりいれて細かくする。
細かくしたら水150ccをいれて中火でかき混ぜながら煮る。
かき混ぜないと、鍋の下に焦げ付くのでテレビでも見ながらぐりぐりする。
ちょっととろみがでたら砂糖100g、塩ほんのひとつまみをいれ、さらにとろみがでるまでかきまわす。
ある程度とろとろになったなと思ったら火をとめ、米酢50ccを投入し、粗熱をとったらできあがり。
冷蔵庫にいれてひやひやにするとさらにおいしいので、できればよく冷やしてからお召し上がりを。
そのままでも十分おいしいが、みかんの缶詰をいれるとさらに食欲倍増。
と書いてたら食べたくなった。しかし、火をつけてぐりぐりかき混ぜている間に汗がぼたぼた落ち、食べる気がしなくなりそう。
「お母さん、こざき練り送ってくれない?」と電話してみた。
「何言ってるのよ。いつまで親に甘えてるの。お母さんだって暑いからいやよ」
と断られ電話を切られた。
数時間後・・・
”来週いついるの?”とLINE。
なんだかんだと文句をいいつつ、いつも要望に応えてくれる母。最初から「いいわよ~」と言えばいいのに、なぜ一言文句を言ってからじゃないと送れないのか。
でも、そんな通常運転の母とのやり取りが今はうれしい。いつまで送ってもらえるか。送ってもらえるうちは甘えておこう。いつか送ってもらえなくなったら、自分を送るから許してください。
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