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象も出稼ぎにくる

前回までのブータン旅行記はこちら

世話好きブータン人の友人連携のおかげで一人になる時間がないブータン旅。一人ウロウロ散歩意外で唯一、一人旅を満喫できたのがゲレプからティンプーに帰る乗り合いタクシーの旅だった。

チュキのオーダーが通っており、助手席に乗せてもらう。後部座席にはすでに2名座っていた。これからティンプーまでの8時間ほどを一緒に旅するメンバーに「ハロー」とご挨拶。

60歳残後と思わしきブータン人のおじさんはやあ!といってにっこりと会釈。スマホをいじりながらもほんのり照れながらぺこっと挨拶したのは20代の若いブータン人の女の子。

そして、命をたくすドライバーは35歳の細身マッチョなネパール人男性。サングラスをかけると寺尾聡に似ている(←薄いレンズのサングラスはみんな寺尾聡に見える)。

「何か聞きたいことがあればいつでも言ってくれよ。俺が知っていることならなんでも答えるからな。気になるところがあれば止まれたら止まってやるぞ」

いやいや、乗り合いタクシーであってプライベートタクシーでもなければ観光タクシーでもないのにそんなこといっちゃって大丈夫なのか。2名のお客さんは一刻も早くティンプーに着きたいだろうに。

ありがとう!とひとまずお礼をいい、カメラをスタンバイ。

いつも通り慣れている地元の人にとってはなんてことない道だろうが、初めて通るものからしたらワクワクの原動力。

ヤシの木がわしゃわしゃ茂っているのをみて南国を感じ、目の前に迫りくる山々をみてこれからドライブするであろう峠越えにドキドキし、日本じゃ考えられない荷台に人が乗っているのをみて、インドっぽさを感じたり。

助手席特権でバシャバシャ、シャッターを切りまくった。前のめりで見入っているわたしをみて、ドライバーも後部座席のお二人もみんな微笑ましそうにみている。

至るところにある日本とブータンの友好の懸け橋。結構な数の友好橋があって驚く。借金王国日本、どこにそんな金があるのだ?とついぶつくさ文句を言ってしまう。

この標識、上は積載量だとして、下は制限速度20キロ?なわけないな。メーターをチラ見すると60キロは出ている・・・聞こうと思ったら、なにから動物マークの標識が見えたような見えなかったような。

「今、動物の標識があったような気がするんだけど、何?」

「この辺は象がインド人と一緒に働きにくるから象のマークだな。きっと。まだ標識あるはずだから見つけたら止まってやるよ」

インド人の出稼ぎみたいなもんといった感じで、笑いをとりにきたようだが、英語のイントネーションがくせありすぎでよく聞き取れず、笑えない。とはいえ、笑っておかないとこの先、塩対応されたらかなわぬと、ヘラヘラと笑ってみた。それにしてもわざわざ止まってくれるなんて、いいドライバーじゃないか。

日本人観光客のためにわざわざストップして撮影した象の標識がこちら。

イラストではなく写真なので、特に突っ込みどころもなくいたって普通の牙が立派なインド象といったところだろうか。

せっかく止まってくれたのに、インド象の写真貼ってるだけじゃん!なんて態度でタクシーに帰るのも申し訳ないので、楽し気にスキップしながら戻ってみた。

すると、ドライバーも後部座席の二人もよかったね!のスマイル。

皆さんと仲良くするために、楽しさ満載を演出しなければいけないところもあるが、今回の旅メンバーはすこぶるよい。楽しいドライブになりそうだ。

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ゆきんこ
応援ありがとうございます!いただいたサポートは次回のブータン旅行時、キッズ僧侶たちへ日本のあめちゃんを大量に購入する費用にいたします。