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宣伝も味もうまい

とある農業関連のオフライン会に参加した。

絶賛、売上拡大に画策している若手農家さんが集まっているだけあり、名刺が色とりどりだった。

ITを取り入れて合理化しているのを売りにしている変わった素材の名刺
緑豊かな山あいで育てていることをアピールする緑の名刺
有機野菜のおいしさをアピールするおいしい匂いのする名刺

どれもこれも、目を引くものばかりで名刺交換するたびに、このイラストはなんですか?この野菜はどういう意味?など質問し、皆さん目を付けてくれたことにうれしく思ってくれたのか熱心に説明してくれた。

しかし、どんな名刺よりも宣伝効果があったのがリアルトマトだ。

イチゴのように真っ赤な美しい色合い、クラフトトマトというネーミング。
目を引くなんてもんじゃない。

手間暇かけた手作りトマトといった意味合いでネーミングしたそう。

「糖度が高いのが自慢です」

といわれたら、その場で食べたくなる。そして実際食べやすいサイズ感がうれしい。

中途半端に食べると汁がたれちゃうので、一口でぱくり。

すると、口中にトマトの甘味がぶわ~っと広がり、トマトというよりもはやフルーツ。ほんとに甘い。

この一口の甘さの体験だけで、よしよし農園のトマトは甘くておいしいとインプットされ、また食べたいと思い、こうなるとちょっぴり高くても買いたくなる。

しかも、その場で生産者さんにお会いし、話を聞くとなおさらだ。

マーケティングはいろいろな手法があるが、体験にまさる購入動機はないなと思った。

書きながらよしよし農園のトマトがすでに食べたくなっている。

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ゆきんこ
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