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好きなように成長させる長芋のカタチ
「自然薯収穫がピークを迎えている」というニュースの映像を見ると、筒のようなものに種芋をいれて栽培しているため、まっすぐで美しい自然薯が出来上がっている。
しかも、砂地なのかスコンスコンと抜けて、いい感じにスムーズに収穫できている。
かたや実家は、家庭菜園のようなものなので、一応、一列に種芋を植えているが、筒にいれるわけもなく、収穫まで放置プレイ。よって、収穫時はどこにどんな風に伸びているのかわからず、芋堀りというより、長芋が折れないように、慎重に探す、まるで遺跡発掘のように土をかきわけていくところから始まる。
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姿を現したところで、スコップを奥深くにぐっさりさし、持ち上げようとすると今度は地下水がドッパドッパ出て来て、足がとられる。しかも、奥深くにいくほど粘土質になり、スコップが曲がってしまうほど固い部分も現れる。
1本収穫するだけで一苦労。
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よっしゃ、きたぞ~と持ち上げた瞬間、引っ張りすぎてばっきり折れることもしばしば。しかも、この末広がり・・・キレイに1本収穫するのが本当に難しい。
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末広がりの先は、手のような形になった先っぽ。好きに成長させるとこんな長芋になってしまう。
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毎年恒例、お母さんがにやにやするもの。娘に何のリアクションを期待して送りつけるのかわからない。
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1,2本折れたがよく収穫できたなと感心した1本。なぜこんな枝分かれしてしまうのだろうか。
地下水、粘土質、奥深くまで伸びきった状態ということで、長芋堀をするたびに腰を痛めているものの、いいことが一つ。
粘土質の固い部分をにょきにょきと生き抜いたからか、自然薯ばりの粘り気があるのだ。しかも、甘い。
自然にのびのび育てると、甘くてとろとろの長芋ができる嬉しさはあれど、収穫と皮むきの労力はいただけない。
来年は筒を買って、まっすぐ育てよう!と提案したが
「筒を洗ったり保管したりするのが面倒だ。もう掘れなくなったらやめるだけだから余計なもんは買わん」
だそうだ。ま、ごもっとも。
「大変なのに、なんで育てるの?」と聞いたら
「どんな作物も育て、収穫するのは大変な労力。けれど、日々、成長する姿を見るのが楽しい。何より、自分で作ったものはおいしい。」
わたしは種まきシーズン、収穫シーズンとピンポイントでしかかかわることができず、この「日々」がないから辛いと感じるのかもしれない。
今日も読んでくれてバヤルララー(モンゴル語)
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