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ブータンズへの大恩返し

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同じ平たい顔族のブータン人は日本と似ているところが盛りだくさん、うけた恩を返す旅日記
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#パロツェチュ

喜ばせ組の仲間~パロツェチュその5~

前回までのブータン旅行記はこちら。 トンドルの裾をつかむための列に戻ってからは、ひたすら人物ウキウキウォッチング! よく見ると屋根の上でホルンをふいている人々がいたり。 大量のキッズ僧侶が山に登っていたり。 ちなみに、なぜ衣が赤かったり、黄色かったりするかというと、お釈迦さまがお経のなかで 「黄色か青か赤の衣を着るとよい」といってるからだそう。と以前チベットで聞いた。 あんまり青はみたことないんだけども、あるのか? おしゃれなバッグを持っているかと思えば、ビニール袋に

やさしさに包まれて~パロツェチュその4~

前回までのブータン旅行記はこちら。 果たして間に合うか?で引っ張りに引っ張ったトンドル。しかし、友人に突っ込まれた。 「初めにトンドルの写真のせてるんだから間に合ってるに決まってるでしょ。さっさと先に進んでよ」 noteは自由に書いていいはずだが・・・ 結論からいうと、間に合った。間に合っただけでなく、これいつまで掛けて置くの?と心配になるくらいずっといつまでもかけられていた。 さて、話は戻り、伝統橋を渡り、ひたすら上り続ける。 こんな芝生の上や 城壁沿いの石畳な

若者専用の橋~パロツェチュその3~

「日の出とともにトンドルが下ろされる」 と地球の歩き方2018年版はいっている。6年前の情報だから古いといえば古いが、こういう伝統行事は基本的に変わらないのではないか。 「キラ似合うね~」 なんて、のんきにドマをかみまくっているデチェン。日本人には決して受け入れられないドマの話はこちら。 出発したときは真っ暗だった空が、青、水色と明るくなり、ほんのりピンク色が混じってきた。 あ~もうご開帳されているよな。間に合うかな・・・という不安が完璧に顔に現れていたようで、それを

ゾン内の掟~パロツェチュその2~

前回までのブータン旅行記はこちら。 朝5時半出発、だから早めに寝よう!と思っても、楽しみにすれば楽しみにするほど興奮してきて眠れないのが人間というもの。早く起きなければいけないプレッシャーもあって、なかなか寝付けず、1時間おきくらいに起きて、スマホの時計をチェックする。 やっとうとうとしかけた4時半、セットしたアラームがブーブーと鳴った。デチェンがいる2階に目を向けると、まだ灯りはついていない。とはいえ、これ以上寝ても仕方ないと顔を洗い、日焼け止めを塗り、ものの5分で準備

心配するな!が信じられない~パロツェチュその1~

前回までのブータン旅行記はこちら。 NHKスペシャルのブータンのスノーマンレースをみて、ブータン旅行記を書かねばと追い立てられる。 というのも、行ったのは昨年の3月末。もうすぐ1年たとうとしている。それだけではない。なぜ3月末に行ったかといえば、ブータン最大の祭り「パロツェチュ」に参加したいがために過ごしやすい初夏や秋にいかずに、春先にいったのだ。次の年にパロツェチュに参加したい人のために見どころを伝えよう!と思い旅行記を書いていたのにも関わらずもう1月末。ブータン旅の半