(花組大劇場編)550円〜880円で観られる! 宝塚歌劇団動画配信おすすめ作品4選
宝塚歌劇団に本格的にハマってちょうど1年。この沼に落ちて気づいたのが、宝塚歌劇団って動画サービスがめちゃくちゃ充実していること。
しかも千秋楽だと3500円でライブ配信とか観られるし、過去作品にいたっては安いと550円、比較的最近の作品や人気作品でも880円で観られます。
まぁ、今や完全に沼にいる自分は今はタカラヅカ・スカイ・ステージ(※)があるから他の配信サービスはライブ配信でくらいしかお世話になってないですけど、それでもヅカにハマりかけた時はAmazonプライムビデオとか楽天TVとかの宝塚動画配信サービスに大変助けられた記憶があります!
宝塚歌劇団の動画配信、どのサービスで観るのがおすすめ?
私は「楽天TV」を推したいです。単純に気軽に観られるのと、気になる作品単発だけ観られたり1カ月に1回か2回更新されて複数の舞台が観られたりと、ハマり具合によって自由に視聴し放題だからです。
気軽さや快適さでいったらAmazonプライムビデオもありですが、今回調べている感じ、多分楽天TVの方が作品数が充実しています。ヅカオタ用語で言うと「別箱公演」も多く視聴できるのが個人的にはかなりポイント高い。
というわけで、今回は花組のおすすめ作品を紹介します。本当は全組のおすすめを1記事にまとめようと思ったら、花組、しかも大劇場公演だけでおすすめしたい作品が多すぎて無理でした。
(※2022年10月29日時点で購入できることが確認できた作品を紹介しています。)
楽天TVで観られる宝塚歌劇団動画配信、おすすめの舞台(花組大劇場編)4選
①はいからさんが通る(’17年花組・日本青年館ホール・千秋楽)
もう最初から別箱だけど、まぁ大劇場公演もやってるし入れていいよね! いいよ!!
ヅカオタでない方に「どの宝塚作品を最初に観たらいい?」と聞かれたら、私なら間違いなく1本は『はいからさんが通る』を入れます。
ストーリー構成もすごくわかりやすくしっかり最後まで楽しめるし、配役も「もうこの人しかいない!」って思うぐらい皆ハマり役で最強。
音楽は一部、水樹奈々さんや『うたの☆プリンスさまっ』とかの曲を手がけているElements Gardenさんが手がけています。
その甲斐あってか、とくにオープニングの歌や演出が印象的です。何度観ても、キャラクターたちがみんなイキイキと踊り歌ってる姿にこちらの心も沸き立ってくるのです……。マジで劇団は、さっさとカラオケに『大正浪漫恋歌』を入れてくれ!!
主人公の伊集院少尉を演じているのが、現在の花組トップスターである柚香光(ゆずか・れい)さんが演じてるのも、おすすめしやすいポイントの1つですね。どうせなら、現役のトップスターさんの代表作を1つぐらいは観ておきたいじゃないですか!
加えて伊集院少尉の部下である鬼島軍曹を演じている水美舞斗(みなみ・まいと)さん、紅緒さんの幼馴染みである蘭丸を演じている聖乃あすかさん、紅緒が勤めることになる出版社の編集長を演じている鳳月杏(ほうづき・あん)さんと、現在も宝塚でかなり活躍している路線スターさんが多く出ているのにも注目してもらいたいですね!
あと残念ながら既に退団されているのですが、ヒロインである紅緒さんを演じている華優希(はな・ゆうき)ちゃんがめちゃくちゃかわいいです!!! 「これ観て紅緒さん好きにならん人はいるのか!???」と思います。紅緒さんが酒飲んだくれて暴れるところ、何度観ても最高……!
あと退団者で言うと「おじさん役」で有名になった天真みちるさん、如月役の鞠花ゆめさん、環役の城妃美伶さんもみんなみーんないいんですよ〜!!! しろきみさんの「モダンガールズ」の曲も、かっこかわいくて好きです!!
私はこの作品で脚本・演出家の小柳菜穂子先生を知ったので、それからは宝塚の脚本家の中では最初にファンになった斎藤吉正先生と小柳先生の作品ばっかり追ってました。今でもこの2人が作る芝居作品はかなり好きです。
ちなみにこの作品は人気すぎて、柚香さんがトップスターになってからも上演されています。宝塚的には珍しいらしいです。でも納得しちゃうぐらい、とにかくトップ2人がこの作品に似合いすぎるんですよね。個人的好みで17年版を推しましたが、20年版編集長の瀬戸かずやさんも最高だし、曲増えてるし、どうせならどっちも!! 観ろ!!
②ポーの一族(’18年花組・東京・千秋楽)
どうしよう、『はいからさんが通る』の紹介だけで結構長くなってしまった……。
『ポーの一族』は、前花組トップスター・明日海りおさんの代表作の1つと言ってもいいのではないでしょうか。これも『はいからさん』と同じく、ヅカハマりかけの頃に観て衝撃を受けましたね。サムネがこれですよ。「美しい」。
宝塚歌劇団ってそもそも美しい人たちが揃ってる集団なはずなんですけど(受験条件は「容姿端麗な方」です)、この『ポーの一族』に関してはバンパネラであるエドガー演じる明日海りおさんとエドガーに惹かれていくアラン演じる柚香光さんを中心になんというか光輝いてて……しかも人間離れした美しさを身に纏った明日海さんが冒頭から「極上の美、永遠の命……」って美声で歌い出して……私は「これは、美の暴力だ」と思わず息を止めて観てしまいましたね。これ、宝塚大劇場で生で観た人とか失神してません?? 大丈夫だったのか??
どうしても初見は明日海りおさん&柚香光さんの美しさに目が言ってしまうのですが、明日海さんの3番目の相手役である仙名彩世(せんな・あやせ)さんもめちゃくちゃ美しいんですよ!!✨もう肖像画か何かから飛び出してきました??ってぐらいの美しさ。ちなみに実際そういう台詞があるんですけど、ちゃんと説得力あってすごい。そしてあの美声で歌いあげる『永遠の愛』。とても素晴らしかったです。あれ、娘役が単体で歌う曲で一番好きかもしれません。
そしてエドガーの妹であるメリーベルを演じている華優希ちゃんが本当にかわいい!! あと新人公演の方では現・星組トップ娘役である舞空瞳ちゃんがメリーベルを演じてて、2人のファンである私としては「まぁメリーベルはこの2人じゃないとね〜!!!」とか勝手に思います。
ちなみにこの作品、パンフレットも気合い入ってます。中に小さい写真集入ってて、それもま〜〜〜美しいの!!!✨ 作品が気に入ったら、宝塚アン(※宝塚歌劇団や舞台関係の中古商品が売っているお店)とかでぜひ手に入れてほしいです。
③エリザベート-愛と死の輪舞-(’14年花組・東京・千秋楽)
一般的には宝塚歌劇団=ベルサイユのばらというイメージがある人が多いと思いますが、ある程度のミュージカルオタクの方々的には『エリザベート』のイメージが定着しているのではないでしょうか。2022年10月現在も、花總まり様と愛希れいかさんで外部でも上演中ですね。どうにか配信してくれないかなぁ……!
多分ヅカオタはそれぞれ『エリザベート』はどの組が演じたものが一番好きか? みたいな論争があると思うんですけど、私は明日海りおさんがトートをやってたこのバージョンを推します!!
この明日海さんトートのビジュアルと歌声が私は大大大好きです。もう歴代トートみただけでも「この人のが一番観たい!」ってなりましたからね。2番目は宙組の朝夏まなとさん版です。面食い? 五月蝿いな。
こじらせ男子をやらせたら右に出るものがいない明日海さんが演じる、1人の女性をずっと愛して見守っている黄泉の帝王。いやもう本当に明日海さんはすごい。どのお役を見ても、ビジュアルだけで十分美しくてすごいのに、それぞれの役がしっかり演じ分けられているのがはっきりわかるというか、役と憑依合体されているんじゃないの……?という感じがします。よみがえれというかよみがえってる。
ちなみにこのバージョンは、明日海さんだけでなく、ルキーニ役を演じた望海風斗(のぞみ・ふうと)さん、フランツ役を演じた北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんも素晴らしいです!!
望海風斗さんはハマり役色々あると思うんですけど、個人的にはルキーニは絶対に入れておきたいですね。北翔さんも安定した歌声で、とくに後半の少し年を取ってきた感じのフランツは素晴らしかったですね。この後で『風の次郎吉』を観て本気で歌って踊れて演技もできて最後の挨拶まで素晴らしい北翔さんにすっかり惚れ込んでしまったのですが、それはまた別のお話。
ストーリー的には、個人的にはもうちょっと明確にしてほしい部分とか変えてほしい部分がいくつかあります。でも何だかんだいって代表作になるのはわかります。
④MESSIAH −異聞・天草四郎−(’18年花組・東京・千秋楽)
こんな最後の方で紹介してるのですが、私は今まで観てきた全組含めた大劇場作品で2番目に好きです!!! それぐらいよくできてたし、感動した!!! 脚本・演出家の原田諒先生よくやった!!!
ただ、この作品を観ると本当に悲しくなる。それゆえ、手放しにヅカ初心者にすすめていいものか迷います。よくヅカオタが「どんなに悲しい芝居でも、その後のショーで明るくなるからいいの!」と言ってるのを見かけますが、個人的には「いや別物だろ……」と思います。とくにこの作品はしっかり悲しみたいです。とはいえ、これに関してはショー「Beautiful GARDEN」も最高だけどな……。
全体的に悲愴感が漂っていて、それゆえにキリシタンの人々の祈る姿や他者に対して優しく振る舞い生活していく姿が、とても美しくそして儚く見えるんです。そういう感じを、ストーリーも演じているジェンヌたちも音楽も、全てが大切にしてしっかり作り込んでいる作品だと思いました。
主人公の四郎が天草四郎になっていく過程も共感できますし、周りの方々の行動理由なども理解できます。ラスボス的な松平信綱や鈴木重成も悪い人ではないんですよねぇ。
あと月組の『瑠璃色の刻』を観て思ったんですけど、原田先生は戦いのシーン作るのめちゃうまいですね。『瑠璃色の刻』のフランス革命の曲と踊り見て、「『ベルばら』のバスティーユの場面、この音楽使ってくれんかな!??」と思ったんですよね。メサイアも、戦いのシーンがよかったです。戦いのラストで「ああ……」と顔を覆いたくなってしまうぐらい辛い演出がありますが、あれも個人的には原田氏よくやったって感じです(何様)。
これも明日海りおさん&仙名彩世さん時代の作品ですね。本当にあの2人は、美しいし演技もすごいし歌もうまい……! あと、どちらかというとイケイケ的なお役をすることが多い柚香さん水美さんの渋い演技が、これまたいいんですよ!!
別箱公演も観てくれ!!!
いったん、花組大劇場作品おすすめ紹介を終わります。長い文章をここまで読んでくださり、ありがとうございます。
ですが、ぜひ、
ぜひ!!!
下の別箱公演も最高だから観てくれ!!!(また別途記事作れたらいいな!!!)
アイラブアインシュタイン(’16年花組・バウ・千秋楽)
蘭陵王-美しすぎる武将-(’18年花組・KAAT神奈川芸術劇場・千秋楽)
風の次郎吉 -大江戸夜飛翔-(’15年花組・東特・千秋楽)
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