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避難したから出会えた人たちと会う 牛窓の海

お味噌作りで岡山に行った時のお話の続き。

お味噌作り中日は、お休みの日。まるまる1日フリーの日♪

やはり、東京から避難したママ友のMさんを誘って牛窓の海に遊びに行くことにした。Mさんは、春から関西の大学に進学する娘さん(Aちゃん)と同伴。娘はAちゃんが大好きなので大喜び😆。昨晩作ったコーンポタージュのスープと、町に一件しかないスーパーでホットサンドの食材を山盛り買い込んで、牛窓に向かう。

牛窓は瀬戸内海に面する港町で、“日本のエーゲ海”と呼ばれている。初めて牛窓に向かった時、『日本のエーゲ海へようこそ』という看板を見て、(え〜?!(笑))と笑ってしまった。が、小高いオリーブ園から瀬戸内海を見渡すその景色は、本当にエーゲ海を彷彿させる美しさだ。

そんな牛窓で、海のタクシーや貸しボート、はたまた海の上カフェをしているKさん。

私:こんにちは〜!
Kさん:やあ。いらっしゃい。
Mさん、Aちゃん、娘:こんにちは〜!お邪魔しまーす!

挨拶しながらホットサンドの食材を、港に着けてあるボートに運び込む。この大きめのボートの中にはTさんがDIYして作った小さなキッチンが備え付けてある。そこにはデロンギのホットサンドプレートがあるのだ!それでホットサンドを焼いて、みんなで食べようという魂胆だ😋

珈琲を淹れたり、スープを温めたりしながら、ハムチーズ、鶏ハムサンド、トマトハムチーズと、ホットサンドをどんどん焼きながら食べていく。あっという間に、食パン3斤が終わった(笑)

少しお喋りして休憩。

Kさん:少し海に出てみますか?まだ寒いから魚は動きは悪いけど、釣もしてみますか?
みんな:わーい\(^o^)/

ということで、小さなボートに乗り込んだ。

海に出て、Aちゃんと娘は釣り糸を垂らす。

「なんかおらんか?」と海面を覗き込む3人

釣れない。

場所を変えて、釣り糸を垂らす。

釣れない。

また移動して、釣り糸を…

釣れない。

Kさん:(申し訳なさそうに)釣れませんねえ。
私:まだ魚は寒くて動けないでしょうからね。
Mさん:釣れなくても、ボートで海に出られて気持ちいいから、ねえ😊
私:ホントです。
Mさん:プライベートボートで海に出て、釣を楽しむなんて。どこのマダムよ(笑)
私:ホントだわ〜(笑)

帰りのボートはAちゃんが運転。彼女は、瀬戸内海の魅力にハマり、高校1年の時に船舶免許を取得。その時の教官がKさん。

「たまには運転しないと忘れるから」と元教官に言われ、ハンドルを握るAちゃん。なかなかスムーズに海の上を走っていく。

真剣な眼差しでハンドルを握るAちゃん

原発事故が起きて、いろんなことがあって。オイオイ泣きたい時もあったけれど、この牛窓の海にどれほど癒されて慰められてきたことか。

箱庭のような海にポコポコした島が浮かぶ

春。桜の花びらが舞う中で行われた、島の春祭り。

夏。避難ママや子どもたちと小さな島に行ったら、雷付きの土砂降りに合って、みんなズブ濡れ(笑)

秋。エイやフグが釣れたり。初めて“夕凪”を体験したのもこの季節だった。

冬。初日の出クルーズのお手伝いで、お汁粉や珈琲、花梨茶などを振る舞った。

…な〜んて、いろいろ思い出したりしたりして。そうこうしているうちに、黄昏てきた。夕日が海面に映って、空も海も輝いた。

Kさん:サンセットクルーズですねえ。

と、満足そう。

次はいつ、牛窓にこられるかなあ。

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